2017年第1四半期の世界PC出荷台数調査の結果がIDCとGartnerからそれぞれ発表されている。IDCは1年前に比べると横ばいになっているとしている一方、Gartnerによると、若干の落ち込みが見られるという。しかし、いずれもHP Inc.は比較的堅調だったとしている。
IDCの「Worldwide Quarterly Personal Computing Device Tracker」によると、HPは2013年第1四半期以降初めて、市場シェアでトップに立ったという。IDCは、HPが「幅広い製品ポートフォリオの構築に注力しており、ノートPCがすべての地域で好調だった」と述べている。
IDCの報告によると第1四半期、HPは前年同期比13.1%増の1314万3000台を出荷したという。またHPの市場シェアは21.8%で、Lenovo(20.4%)、Dell(15.9%)、Apple(7%)、Acer(6.8%)が続いている。
また、デスクトップPCとノートPC、ワークステーションといった従来型のPC(タブレットや、x86サーバは含まれていない)の第1四半期における世界出荷台数は前年同期比0.6%増の6030万台だったという。同社によるとこの数値は「横ばいと言ってよい」ものの、「前年同期比がプラスに転じたのは2012年第2四半期以来のこと」だという。
Gartnerの報告にはIDCとは若干異なった数値が挙げられているものの、同様のトレンドが見て取れる。
Gartnerによると、HPは第1四半期の出荷台数で前年同期比6.5%増の1211万8000台と、上位6ベンダーのうちで最も力強い伸びを見せたという。またHPは、米国市場で前年同期比15.9%の成長を示すとともに、すべての地域で出荷台数を伸ばしており、19.5%のシェアを占めている。
GartnerはLenovoのPC出荷台数が、HPを若干上回る1237万7000台(前年同期比1.2%増)となっており、19.9%のシェアを占めているとしている。
出荷台数で見た場合、第3位はDell(935万1000台)であり、Asus(454万7000台)、Apple(421万7000台)、Acer(419万台)が続いている。Gartnerによると、同四半期における世界全体のPC出荷台数は前年同期比2.4%減の6220万台だったという。
なお、GartnerのデータにはデスクトップPCとノートPC、ウルトラモバイルPC(「Microsoft Surface」など)が含まれているが、「Chromebook」や「iPad」は含まれていない。
GartnerとIDCはいずれも、PC市場が主要コンポーネントの供給不足という課題を抱えていると記している。また、Gartnerはコンシューマー市場の需要が低下し続けているなか、法人市場の重要性が高まっていくという点についても強調している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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