米AOLはサポートサイトで、インターネットのダイヤルアップ接続を2025年9月30日に終了すると発表した。あわせて、古いOSやダイヤルアップ向けに最適化されていた「AOL Dialer」と「AOL Shield」も提供を終える。
影響が大きいのは、米国の地方部などブロードバンドが届きにくい地域だ。2019年の国勢調査では、ダイヤルアップのみでネット接続している人が26万5331人いた。
AOLの親会社である米Yahoo!は、「AOL Advantage、CompuServe、Netscape Connectといったレガシープランに含まれるダイヤルアップ接続の提供を終了する」と説明。プランで使えるその他の製品・サービスには影響せず、無料のAOLメールもそのまま利用できるという。地域に応じた代替回線の案内も可能としている。
ビープ音と電子音が混ざる接続音は、1990年代のドットコム・ブームを象徴するサウンドだった。今後は、DSL(デジタル加入者線)、ケーブル、光回線(FTTH)、無線(5Gなど)、衛星などへの切り替えが現実的な選択肢になる。
このニュースは米国の掲示板であるRedditでも話題になった。今でもダイヤルアップが残っていたことに驚く声や、通信速度が56kbpsの「古き良き日々」を懐かしむ投稿が並んだ。
ある投稿者は「(1997年の)映画『バットマン&ロビン』の予告編を一晩かけて落としていた時に、両親が無制限プランに切り替えた」と振り返る。
別の投稿者は、60MBのPCゲームのデモをダウンロードするには「綿密な計画」が必要だったと投稿した。ミュージックビデオ「Never Gonna Stop」を落とすのに8時間かかったといい、「固定電話に邪魔されないよう夜遅くにダウンロードを始め、しかも寝るまでの間ずっと見張っていられる時間帯を選んだ。何時間もかかったけれど、無事終わって本当にうれしかった」と当時を懐かしんだ。
Amazonで現在開催中のセールを見るこの記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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