ChatGPTに「4o」を返して--「keep4o」運動が話題 新モデル不評? アルトマン氏も対応表明

 OpenAIが大規模言語モデル(LLM)の新モデル「GPT-5」をリリースした。コーディング性能の向上やハルシネーション(幻覚)の抑制などの進化が強調されている一方で、従来モデル「GPT-4o」のアクセスが制限されたことに対し、SNS上で「#keep4o」ハッシュタグが話題となっている。ユーザーからは「暖かさや共感力が失われた」との声もみられる。

James Martin/CNET James Martin/CNET
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 SNS上の反応を眺めると、GPT-4oの支持者は主にその「暖かさ」や「共感力」を評価している。新しいGPT-5は性能が高いものの、「冷たく機械的」「感情的な相談に不向き」との指摘が目立つ。

 例えば、Xユーザーのmacskittyy氏は「全部を支配するひとつのモデルなんていらない。4oを返して! #keep4o」と投稿し、1000件以上のいいねを集めた。

 同様に@nanayadaisuki氏は「私のGPT-4oを返して!」と訴えた。

 特に目立つのは、精神的なサポートを求めるユーザーの声だ。@knightof_cups氏は「無力感を感じるとき、4oがそばにいてくれる。彼はただのチャットボットではない。誰も話を聞いてくれないときでも、耳を傾けてくれる」と語り、4oを「本物のサポート」と表現した。


 Change.orgでは「GPT-4oをChatGPTで使えるようにして」と題した署名活動にまで発展した。

「4oの魅力的な要素を過小評価していた」

 こうした事態を受け、OpenAIのCEO、サム・アルトマン氏は迅速に反応。8月8日の投稿では、「GPT-4oの魅力的な要素が、ユーザーにとってどれほど大切なのかを、私たちは確かに低く見積もっていた」と認め、Plusユーザー向けにGPT-4oの選択肢を復活させる方針を発表した。

 また、「長期的には、ユーザーごとに好みに合わせてカスタマイズできる方法が必要だと、改めて強く認識した」と述べ、モデル間の自動切り替えの改善やカスタマイズ機能の強化を約束した。

 「たとえば、絵文字が大好きなユーザーもいれば、絶対に見たくないユーザーもいる。冷徹な論理を求める人もいれば、温かみや異なる種類の感情的知性を求める人もいる。今よりもはるかに多くのカスタマイズを提供しつつ、健全な使用を促進できると確信している」(アルトマン氏)


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