Googleのシンプルなビデオ通話アプリ「Google Duo」が、ほんの少し進化した。3月にブラジルで発表された音声のみの通話機能について、同社はこのほど全世界での提供開始を明らかにした。
Duoは、Appleの「FaceTime」に相当する製品だが、両者にはいくつか重要な違いがある。第1に、FaceTimeはApple製品のユーザー間でしか利用できないが、Duoは「iOS」と「Android」の両デバイスに対応する。第2に、「iPhone」版FaceTimeは電話機能に組み込まれているが、Duoはスタンドアロンのアプリで、まだAndroid OSに結びつけられていない。現時点ではDuoは明らかに追いかける立場だ。
Duoにはこれまで、ビデオ通話の機能しかなかった。音声のみの通話機能が加わったことで、ビデオ通話にデータやバッテリを余計に消費せずにすむようになる。ヘアスタイルが決まらなくて、顔を合わさず声だけで話したい日も同様だ。
新しい音声機能を利用する場合は、Duoアプリを開いて、最上部のスイッチを「ビデオ」から「音声」に切り替える。米CNETが試したところ、正常に機能した。
Duoは、Wi-Fiとモバイルデータ通信のいずれかを利用する。インターネット接続はあるが携帯回線が使えないという場合の通話には便利な選択肢だ。また、音声通話が追加されたことで、DuoはGoogleの「ハングアウト」と重なる部分が増えた。ハングアウトもやはりインターネット上で音声およびビデオ通話ができるメッセージアプリだ。それでも、Duoのほうがより的を絞った、モバイルファーストの製品といえる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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