SOMPOホールディングスがデータサイエンティスト育成--デジタル先駆者へ

講座の目的や内容を説明するSOMPOホールディングス チーフ・データサイエンティスト 中林紀彦氏 講座の目的や内容を説明するSOMPOホールディングス チーフ・データサイエンティスト 中林紀彦氏(撮影:平塚直樹)

 データサイエンティストを育成するために、SOMPOホールディングスは3月8日、デジタルハリウッドが運営する「ジーズアカデミーTOKYO」と共同で、2017年4月よりデータサイエンティスト特別養成コース「DATA SCIENCE BOOTCAMP(データサイエンス・ブートキャンプ)」を開講すると発表した。

 この講座は、2015年の開校以来14社ものベンチャー企業を生み出しているエンジニア養成学校であるジーズアカデミーTOKYOのノウハウと、SOMPOが持つ車などに関するビッグデータを活用。また、各界ですでに活躍しているデータ解析のプロをメンターとして迎える

 募集人員は入学審査により選出した25名で、講座は全10週。最終的には、各受講生が作った作品やアイデアを発表するデモデイを開催し、優秀者はSOMPOホールディングスのデータサイエンティストとして登用される。

ゲノムデータ解析や人の行動データ解析など、各界で活躍する6名のデータサイエンティストをメンターとして登用。受講者が実践的なデータ解析を習得することを目指す ゲノムデータ解析や人の行動データ解析など、各界で活躍する6名のデータサイエンティストをメンターとして登用。受講者が実践的なデータ解析を習得することを目指す(撮影:平塚直樹)
講義スケジュールは、前半4週がデータ活用の事例やツール操作を学び、メンターとのデータ分析を3週ずつ2回行う 講義スケジュールは、前半4週がデータ活用の事例やツール操作を学び、メンターとのデータ分析を3週ずつ2回行う

デジタルを駆使した新サービス開発が目的

「SOMPOデジタルラボ」のCDO楢崎浩一 執行役員 「SOMPOデジタルラボ」のCDO楢崎浩一 執行役員(撮影:平塚直樹)

 今回の講座開設の背景には、SOMPOホールディングスが運営する「SOMPO Digital Lab」の存在がある。これは、2016年に東京とシリコンバレーに開設された同社のデジタル戦略の研究・開発機関だ。labのCDO(最高デジタル責任者)楢崎浩一執行役員によると、この機関は「デジタルによる産業改革の流れに対応するために作られたもので、従来の“保険業”という枠を超え、最新のAIやビッグデータ、IoT等による健康、安全、安心に関わる新たなサービスを創造する」ことが目的だという。また、それらサービスによりSOPMOホールディングスは「金融業界のデジタル先駆者になる」ことを目標にしている。

 また、同社ではこの講座を皮切りに、SOMPOホールディングス社員向けの「WORKSHOP(ワークショップ)」、学生対象の「INTERNSHIP(インターンシップ)、大学や研究機関との共同研究による人材育成「RESEACH(リーサーチ)」なども実施。これらにより、より多くのデータサイエンティストの育成を目指していく。「DATA SCIENCE BOOTCAMP」の受講料は一般9万8000円で、「ジーズアカデミー」卒業生が5万円(全て税別)だ。ただし、すべてのカリキュラムを修了するとお祝い金として5万円が進呈されるので、実質的にはジーズアカデミー卒業生は無料、一般でも4万8000円の負担で受講できることになる。受講生は、すでに2017年3月8日より公式サイト「DATA SCIENCE BOOTCAMP」で募集中だ。

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