Appleが(価格を倍にするほど)間抜けだとは思えないが、ここにある言葉がある。「Touch Bar」だ。これのせいで、何が起きてもおかしくない。AppleInsiderの記事によると、「iPhone 8」(仮)のエントリーモデルの価格は現在のほぼ倍の1000ドルになるという。
その理由は、Appleが現在iPhone 7sで採用している液晶に代えて、有機ELディスプレイ(OLED)を採用するというものだ。Appleはまた、これまでホームボタンが付いていた部分にまで画面を拡張し、Touch IDをOLEDに統合しようとしているとみられる。新しい「MacBook Pro」とよく似た改変だ。
iPhone 7のエントリーモデルの価格は649ドルだ。この最低価格を1000ドル以上に引き上げるなら、128〜256GBモデルはもっと高くなる。AppleCareを追加すれば、1台のスマートフォンのために1500ドル払うことになる。高機能Android端末なら400ドルだ。
その点で、600ドルから1100ドルの値上げに本当の価値があるか自問自答してみるべきだ。ホームボタンを失うために数百ドル余計に支払う価値があるだろうか? 率直に言って、私はホームボタンが好きだ。それに、ヘッドフォンジャックも好きなのだ。ヘッドフォンジャックのことはよく知っている。Lightning変換アダプタなんて、ヘッドフォンジャックじゃない。
Appleは2016年、少なくとも3つの製品を私に売り損なった。私は全然金持ちではないが、テクノロジ系のコラムニストとして、また根っからのオタクとして、平均的な消費者よりも多数のガジェットを買っている。
それでも、Apple製品の非常に高い価格と、そのわりにがっかりするような機能と性能問題を考慮して、私たち夫婦は2台のiPhone 7の購入をやめ、私はMacBook Proの予約をキャンセルした。つまり、約5000ドルをApple製品に使わなかった。Apple製品は高いのだから、得られる体験はつまらないものではなく、斬新でなければならない。
あなたはどう思うだろうか?OLEDの採用とホームボタンの消滅は、iPhone 8にこれまでのほぼ2倍の対価を支払うだけの価値があるだろうか?
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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