違法配信サイトの検索順位引き下げ、グーグルとマイクロソフトが合意

Charlie Osborne (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2017年02月22日 08時35分

 Google、Microsoft、そして英国政府は互いの意見の相違に折り合いをつけ、オンライン上で海賊版コンテンツが提供されている問題で合意に至った。著作権保護された内容を提供していると主張するウェブサイトへのリンクを削除することには、検閲の臭いもつきまとう。両社はこのほど、海賊版の映画、テレビ番組、ゲームなどのコンテンツを、英国で少なくともこれまでよりやや見つけづらくすることで合意した。

 検索エンジンを提供する両社はこれまで、著作権保有者の権利を保護するための対策が十分でないとして批判されており、レコード会社、エージェント、映画制作会社は何年も前から変更を求める活動を続けている。

 The Telegraphによると今回、そのような変更が始まろうとしているという。

 新しい一連の自主的なガイドラインの下、Microsoftの「Bing」と「Google」では、海賊版を提供するウェブサイトの検索順位を引き下げ、1ページ目に表示されないようにするという。また、両検索エンジンはこのガイドラインに従うために、それぞれの検索バーの自動補完機能を変更する可能性がある。当初は入力の手間を省くための手段として利用されていた自動補完機能から、海賊版ウェブサイトにつながる語が削除される可能性がある。

 Googleは、数百万件を超えるウェブサイトについて、著作権を侵害すると主張する報告者からの削除依頼通知を受けているが、その情報だけを頼りに、十分な情報に基づく判断を下すことはできない。

 政治目的など、別の理由でGoogleに繰り返し報告されているドメインも存在する。また、著作権を侵害するコンテンツを含むとして頻繁に報告されるウェブサイトもあり、これにはホワイトハウス、米航空宇宙局(NASA)、BBCも含まれている。

 そこでGoogleは今後、著作権を侵害するとして頻繁に報告されるドメインを削除する代わりに、その検索順位を引き下げることにした。

 導入される最初の数カ月は英知的財産庁(IPO)が変更を監視する。こうした「トライアル」期間の後、より厳格なルールが適用される可能性もある。


提供:ZDNet

 

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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