「われわれは、みんなが求めている世界を築いているだろうか?」
Facebookの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏は米国時間2月16日、自らが形成に関わっているFacebookコミュニティーに向けた公開書簡の冒頭に、このような問いを持ってきた。同氏が示した答えは、自身がより良いと思う世界の構築にFacebookが今後も役立つようにしたい、というものだった。
「今、前進するためには、人類が都市や国家としてだけでなく、地球規模のコミュニティーとしても1つにまとまることが必要だ」(Zuckerberg氏)
この1年間、Zuckerberg氏はその地位を利用して、米国や英国の政治で強まった国家主義的発言を批判してきた。
一方、世界でも屈指の訪問者数を誇るサイトとしての影響力の使い方をめぐり、強まる批判に直面してきた。
Zuckerberg氏が16日に自分のFacebookアカウントで5700語を超える書簡を公開したのは、Facebookの使命を改めて表明するためだったことがよく分かる。Facebookは、以前に表明した使命のとおり、今後も人々を結びつけるが、それに加えて国際的コミュニティーの構築も目指していく。
同氏はこの書簡で、5項目からなるFacebookの使命を表明した。人々の支えとなるコミュニティーを作ること、安全なコミュニティーを作ること、情報が行き渡るコミュニティーを作ること、市民参加によるコミュニティーを作ること、排他性のないコミュニティーを作ること、この5つだ。
これによってFacebookの本質が変わるわけではない。しかし、Zuckerberg氏が政治色を強める第一歩とも考えられる。
「われわれにとって最大の機会となるのは、繁栄と自由の拡大、平和と相互理解の促進、貧困からの救出、科学の推進のように、国際的なものだ。最大の課題も、テロの撲滅や気候変動との闘い、感染症の世界的流行の予防など、国際的な対応が必要なものだ」(同氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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