フェイスブック ジャパンの代表取締役である長谷川晋氏は、2月15日に開催された記者説明会で、「Facebookが若者離れしているのではないか」という声について、「僕らの肌感覚では使われている」と否定した。
Facebookのグローバルでの2016年第4四半期(10~12月)の売上高は前年同期比51%増の1兆10億円で、通期では同54%増の3兆1800億円を記録した。このうちの84%がモバイル広告によるもので、アジア地域の成長率は61%におよぶという。
世界におけるFacebookの月間アクティブユーザー数は18.6億人で、グループのInstagramは6億人。日本のFacebookの月間アクティブユーザーは2700万人で、9割以上がモバイルからアクセスしているという。また、日本におけるInstagramのアクティブユーザーは1600万人におよぶことが初めて明かされた。
一部では「Facebookが若者離れしているのではないか」という声も聞かれるが、長谷川氏は日本では20代の約5割がFacebookを利用しているとする、総務省の平成28年版「情報通信白書」の調査結果を紹介。続けて、詳細は非公開としながらも、同社の持つ利用状況のデータから「結構使われている」と説明した。
ただし、Facebookなどの実名制SNSは、”リア充アピールの場”と指摘されることもあり、実名での投稿を好まない若年層ユーザーがTwitterやLINE、Instagramなど、匿名でも利用できるSNSに流れている可能性はある。この点については長谷川氏も理解しており、Facebookをより多くのユーザーに利用してもらうための施策を用意していると話す。
その取り組みの1つが、ユーザーが投稿した写真や動画が1日(24時間)後に自動で消滅する機能「Stories(ストーリーズ)」だ。長谷川氏によれば、Instagramでは2016年から同様の機能を提供しており、すでに1日に1.5億人が利用するなど好評だという。そのため、StoriesによってFacebookを普段利用していない若年層ユーザーにもアプローチしたいとした。同機能は、現在アイルランドで試験導入されており、今後数カ月以内にそのほかの国々でも展開する予定だという。
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