また、「ググる」という言葉が一般動詞になったことにも表れているように、ネット検索に加えてSNSを通じた検索が盛んになっている。しかも、「ファッションのトレンドを見つけたい」「セレブリティーの近況を知りたい」といった場合などでは、プライオリティが変化するという。そうした用途の場合、10代女性ではSNS検索利用がネット検索利用を凌駕することが分かった。
SNS検索が多い理由として、ビジュアルで感性的に情報を受容していく彼女らの価値観に沿っていることや、自分に身近なユーザーが発信する情報に触れたいというニーズなどが考えられる。また、ハッシュタグを通じてユーザーの投稿を探しやすくなっていること、スマホシフトによって探索の単位が「ウェブページ」ではなく「ユーザーのポスト(投稿される体験)」に照準されているといった要因が関連しているという。
この調査では、およそ4人に3人が、SNSのほかのユーザーの写真・動画の影響で何らかの購買や消費行動をしたことがあると回答。SNSの発信者のうち最も信頼するのは「友人」であるという結果もあり、ユーザー間で情報が広がり、流行が生まれていくというトレンド創出が確認できたとしている。
同研究部では、そうしたユーザー間の影響関係から生まれるシミュラークル(≒コピー体験の広まり)というトレンドの発生のモデルを提唱。SNSのビジュアルコミュニケーション化の進展により、生活者の自己発信やメディア化を支援することが、より企業やブランドのプロモーションに生かされる時代になっていくと考えている。
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