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「妖怪ウォッチ」などで仕掛けた「クロスメディア戦略」--レベルファイブ日野晃博氏 - (page 2)

佐藤和也 (編集部)2017年02月13日 13時13分
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NFCチップ活用、インターネット活用など、進化するクロスメディア戦略

 今後のクロスメディア戦略についても触れられた。直近で展開が用意されているクロスメディアプロジェクト第4弾「スナックワールド」では、2016年12月から漫画が連載中で、2017年4月からはフルCGによるテレビアニメ放送、そしてスマートフォンやニンテンドー3DS向けのゲーム展開も予定している。

 スナックワールドのクロスメディア戦略におけるコンセプトは「リアルゾーン」。玩具を通じて現実を仮想空間の価値観でつないでいくという意味あいを持っている。そしてキーとなるのが“ジャラ”。ゲームやアニメに登場する武器や防具などのアイテムであり、それを再現したアクセサリー風玩具。このジャラはNFCチップを搭載していることが特徴で、ゲームとの連動はもとより、NFCチップを幅広く活用した相互連動も計画しているという。

スナックワールドにおけるキーアイテムの「ジャラ」
スナックワールドにおけるキーアイテムの「ジャラ」
  • ゲームでは、NFCチップのデータを読みこませることにより、そのジャラがゲーム内で手に入るクエストが発生するなどの連動要素があるという

  • 妖怪メダルのように、ジャラでも多方面を“つなぐ”展開を計画。NFCチップ活用で、新たな連動も考えているという

  • またジャラには、それぞれに独自の「ブランド」も設定されているという

 イナズマイレブンシリーズの新作「イナズマイレブン アレスの天秤」では、作中に登場するアイテム「イレブンバンド」を現実でも販売予定。これには歩数計のような機能を持たせ、装着したユーザーが体を動かした記録をゲーム内のキャラクターに反映できるという。これも作品世界と現実を連動させる施策のひとつとして展開する。

 このアレスの天秤と、さらに王道ロボットものとして準備を進めている「メガトン級 ムサシ」において、インターネットを活用したクロスメディア戦略を考えていると明かした。アレスの天秤においては、すでにネット番組「イナズマウォーカー」を配信。日野氏自ら出演し、事前情報の提供や視聴者参加企画をもうけ、ファンの期待を盛り上げる施策を行っている。

  • 新作として準備している「イナズマイレブン アレスの天秤」

  • 日野氏も出演しているネット番組「イナズマウォーカー」

  • クロスメディアプロジェクト第5弾となる「メガトン級 ムサシ」

 さらに作品への興味を寄り深めてもらうため、テレビアニメ本編とは別に、後日談のような“続き”をネット限定で配信する試みを行っているという。イナズマイレブンで例えるならば、テレビアニメではサッカーの試合の模様を放送し、ネットでは試合終了後にキャラクター同士で交わされる試合の感想や雑談を放送するというイメージとなる。アレスの天秤では「ロッカールーム」と題し、文字通りロッカールームの模様を配信。キャラクターの素顔を見せることにより、深く愛着を持ってもらうと同時に、作品をより深く印象づけるものにするという。この施策はムサシでも行うとしている。

テレビアニメ本編だけではなく、後日談となる配信限定アニメも展開する
テレビアニメ本編だけではなく、後日談となる配信限定アニメも展開する

 日野氏は、これまでのクロスメディア戦略の成果について「ヒットしてくれるはずと信じてやっているが、結果は想像をはるかに超えるもの」と振り返る。またリリースしているタイトルにおいて、子どもたちに届けられるような温かみのある作品を中心に展開しているが、方針としてジャンルは意識はしていないとも語る。むしろ、大ヒットにともなう“○○の会社”というイメージの固定化を避け、いろんなことができる会社であることを示す意味も含めて、1年に1つは新規の大型IPを生み出すことをモットーとしているという。今後についても「クロスメディアをしっかりやり、面白い作品を世に送り出していく」と抱負を述べた。

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