Appleが、バンガロールの新しい工場で「iPhone」の生産を開始する計画であるという。インドのカルナータカ州政府が明らかにした。4月にも操業が開始されるという。
インドのカルナータカ州のIT担当大臣であるPriyank Kharge氏はTwitterで、Appleのバンガロールでの計画は、「州における最先端技術のエコシステムとサプライチェーンの発展を促す」と述べた。また同州は、「最初の生産業務」を開始するAppleの動きを歓迎する声明を発表した。
Kharge氏によると、台湾のWistronが、バンガロールでのiPhoneの組み立てに協力するという。同氏はBloombergに対し、Appleの関係者らと1月に会合し、組み立てが4月末までに開始されることを確認したと述べた。
2016年のインドへのiPhone出荷台数は、250万台だった。一方、2016年第4四半期の世界でのiPhone販売台数は約7830万台だった。
インドは2016年、米国を抜いて中国に次いで世界第2位の規模のモバイル市場となった。スマートフォンユーザーは3億人以上と推定されており、その数は2021年までに8億1000万人に達すると予測されている。
インド政府は2016年5月、中古のiPhoneとiPadをインドで販売するためのAppleの申請を却下した。同国のHazardous Waste Rules(有害廃棄物規制)に反し、電気電子機器廃棄物が生成されることを、理由に挙げていた。しかし、現地調達に関する政策は緩和され、インドでのアップルによる直営店開設が認可される公算が高まったとされていた。
中国ベンダーのXiaomi、Lenovo、Vivoやサムスンなど、複数の携帯端末メーカーが既に、インドで施設を稼働させている。IDCによると、インドに出荷されるスマートフォンの3分の2以上がインド内で組み立てられているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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