Fitbitを製品化するにあたって、「歩数計は数十年に渡って長らくあるものだが、Fitbitはひとつのハードウェアとして存在するだけでなく、よい健康にするためにどうすればいいかを考えた」(フリードマン氏)とコンセプトを語った。
製品化の直前にはトラブルもあった。「もうそろそろ売り始める時期にもかかわらず、うまく機能しなかった部分があった。調達した資金もそれほどなかったので、本当に怖かった。いろいろな問題点があったし、チャレンジもした。でも、とにかく自分たちは前に進んできた。会社をなぜ設立したのか。デバイスを通じて、世界の人々をより健康にしたいという強い思いがあったから」と振り返る。
Fitbitが多くの支持を得た理由は、一部のフィットネス好きだけでなく、広く一般の人にも受け入れられたことにある。
「会社が大きくなるにつれ、グローバルにチャンスがあると思った。米国に続いて英国で販売し、その後はアジアに展開した。国によってソリューションやコンテンツ、コーチングの方法などに違いはあるが、われわれ人間には“もっと健康になりたい”という気持ちがある」(フリードマン氏)
健康と一口に言っても、国ごとに印象が異なるようだ。「健康になるとはどういうことか?」と聞くと、「米国はもっとエクササイズをしたい。アクティブになりたい」という答えが返ってくるのだという。一方で中国は、「もっとバランスをとりたい」、日本は「もっとストレスをなくしたい」という傾向があるという。「みなさんのニーズを知ることが必要」と説明した。
多くのラインアップを持つFitbitだが、フリードマン氏のお気に入りはスマートウォッチタイプの「Fitbit Blaze」だという。「大きなスクリーンのものが好きで、機能もいい。1週間に4回ぐらい走る」と笑顔を見せた。
開発にあたっては、「4~5年に渡って研究開発をした製品。リアルタイムで心拍数をどのように読み取れるかに時間をかけた。80人ほどの研究チームをつくり、ハーバードやMITの大学のトップを集め、センサをつくったり、センサテクノロジを実際のユーザーがどう使えるかを研究したりした」と苦労を語った。
2人の会社から、10年の間に1700人規模の会社へと成長したいま、「楽になったかな」とパーク氏は笑う。
「毎日仕事に来るのが楽しい。素晴らしい人に恵まれており、ミッション自体がいいと思う。毎日出社するたびに世界に対してプラスの効果を与えられる気がする。それがいいインスピレーションにつながっている。毎日エクササイズをして、毎日出勤をして、プロダクトを担当してくれる人に合うのが楽しみ」と語った。
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