「世界の人々をより健康にしたい」--創業者が語るウェアラブル「Fitbit」の過去・未来 - (page 3)

人工知能、VR、トランプ政権による変化、今後の取り組み

 また将来について、「Fitbitはトラッキングの会社だと思っている人が多いと思うが、私たちはもう少し大きなチャンスがあると思っている。(医療システムやソリューションなど)ヘルスケアのエコシステムと連携することで、米国だけでなく国際的にもやっていけるのではないか。フィットネスの目標を達成するサポートだけでなく、慢性の病気の緩和にもつなげたい。世界の医療は、病気になったあとの治療だ。でも、たとえば糖尿病になる前に、ライフスタイルや行動を変えられたら緩和できるのではないか。病気を予防することで、もっと大きな影響を人々の生活や健康のためにもたらすことができると思う」と語った。

おしゃれなアクセサリ風のものまで、Fitbitのラインアップは幅広い
おしゃれなアクセサリ風のものまで、Fitbitのラインアップは幅広い

 最近のテクノロジのトレンドは人工知能(AI)だ。今後どう取り入れて発展させるのか。「もうすでに、一部では機械学習や高度なテクノロジを中に取り込んでいる」(パーク氏)という。

 フリードマン氏も「将来のヘルスケアにAIは非常に重要になるだろう。今後は、ライフスタイルや血圧などもっと多くのことを把握していく必要がある。ソリューションの提案、診断などほかのシステムとつなげることでサポートをもらえるようにしたい。システムは一瞬にしてできるものではない。ビジネスや法規制、テクノロジの進化なども考慮し、会社として正しい方向で取り入れたい」と語った。

 オバマ政権からトランプ政権に変わったことで、なにかビジネスに影響はあるのか。これについてフリードマン氏は、「米国ではオバマケアがあったが、そのまま新しい政権が維持するのか、変更するのか。おそらく変更がかかると思う。どう変更がかかるかは見守っている。私はもう少し建設的なところで進められらればと思っている」とコメントした。

 パーク氏は「年を重ねれば、どこかが悪くなるのは普通のこと。病気と戦うことは、米国だけでなくグローバルなトレンド。世界中に全員必要なことで、ニーズは世界中にある。私たちはいい位置付けにあると思う」と語った。

 今後は新たなテクノロジの活用として、VRを取り入れるのも楽しいかもしれない。これについて、「ベーシックなVRの活用としては、国立公園を歩くと美しい景色が見るといったことが考えられる。または、ただ世界の都市を歩いてもいいかもしれない。とにかくエクスペリエンスを楽しく、エキサイティングにできたら。毎日使いたくなる製品を作りたい」(パーク氏)と未来を語った。

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