ニールセン デジタルは1月31日、スマートフォン視聴率情報「Nielsen Mobile NetView」のデータをもとに、2016年12月の日本における無料/有料動画アプリの利用状況を発表した。
Nielsen Mobile NetViewは、日本全国の8000名(iOS/Android各4000名)の調査協力モニターから取得するアクセスログ情報を元に作成されている。従来のアンケート調査とは異なり、実際のユーザーのアクセス記録に基づくデータであり、アプリやウェブサイトの利用時間や利用頻度などの正確な利用動向データの提供が可能としている。
2016年12月の各動画利用者数(上位5アプリを集計)をみると、無料動画は前年同月から23%増え3338万人(リーチ56%)、有料動画は50%増え481万人(リーチ8%)だった。どちらの増加率も、スマートフォン全体の増加率(プラス14%)よりも高くなっている。
年代別にみると、無料/有料動画ともに若くなるにつれて、特定のウェブサイトもしくは、アプリがある期間内にどれだけの人に利用されたかを示す値である「リーチ%」が高くなる傾向が見られた。無料動画については、50歳以上でも約半数が利用している一方で、有料動画は18~34歳でリーチが10%だった。
次に、1人あたりの月間利用回数をみると、無料動画は平均21回で、有料動画は平均14回だった。また、1回あたりの利用時間では、有料動画は平均して1回あたり25分視聴されており、無料動画の15分よりも10分長くなっている。
同社によると、2016年の1年間で無料/有料動画ともにスマートフォン利用者数全体の増加率よりも高い成長を見せている。この成長には、「Netflix」や「AbemaTV」が、認知獲得のためにテレビCMを活用し始めたことや、テレビの見逃し配信やオリジナルコンテンツが増加したことなど、さまざまな要因が影響していると考えられるという。
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