Intelが2015年のCES発表したのは、1パックのガムに似た外観のミニコンピュータ「Compute Stick」だった。同社は今回、それよりもさらに小さなPCを発表した。
新しい「Compute Card」はCompute Stickよりもさらに薄く、クレジットカードを少し大きく分厚くしたような外観だ。厚さはわずか5mmだが、実稼働コンピュータのほとんどの基本機能を搭載することができる。
Compute Stickは、リビングでコンピュータ機能を使用するためにHDTVのHDMIポートに完全装備のPCを接続したいと考える消費者を、少なくとも一部対象として販売されていた。一方Compute Cardは、コネクテッドデバイスに追加するモジュールとして設計されており、その「スマート」な機能をアップグレードしたい場合に簡単に交換することができる。
その小さなサイズにもかかわらず、Compute Cardは標準的なPCのほとんどの機能をその薄いフレーム内に搭載する。IoT機器には一般的に、低性能のSoCが搭載されるが、Compute CardにはIntelの最新「Core」プロセッサ(第7世代の「Kaby Lake」)までもが搭載可能だ。また、Wi-FiやBluetoothにも当然対応してこれまで以上に幅広い世界と接続するほか、「USB-C plus extension」と同社が呼ぶ規格を用いてCompute Cardを各種製品と接続することができる。
Intelによると、Compute Cardの発売は2017年半ばになる予定なので、どのような対応機器が発表されるか、これを専用PCとして使用するドックを同社が提供するつもりかどうかは、今後の動きに注目したい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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