米CNETでレビューした最近のBlackBerry製スマートフォンは、どれも失敗作ばかりだった。しかし、同シリーズのライセンスを獲得し、今後の端末を製造する企業は、こうした最近のモデルよりもかなり改善されたBlackBerryを届けると約束している。その皮切りが、CES 2017で見られた試作機だ。うわさによると、この端末は「Mercury」と呼ばれることになるという。
QWERTYキーボードを備えた、このタッチスクリーン式「Android」スマートフォンは、以前の「Priv」や「Passport」と同様に、指を使ったスワイプ動作で複数の画面を行き来したり、スクロールアップやスクロールダウンしたりできる。また、最近のトレンドにならい、「Mercury」ではスペースバーのくぼみ部分に指紋読み取りセンサが設けられている(ただし、これはあくまでスペースバーであり、ホームボタンではない)。
BlackBerryは一時、消滅の危機にひんしていたが、「Alcatel」ブランドのスマートフォンのメーカーである中国企業のTCLが、期待外れだった「DTEK 50」や「DTEK 60」を含め、引き続きBlackBerryシリーズを製造するライセンスを取得したことにより、ひとまずブランド名は生き延びた。その次期モデルとされる「Mercury」では、BlackBerryブランドの絶頂期への回帰が見られる。
防水機能こそないものの、本体右側には、カメラやメールなどのアプリの起動を割り当てることができる物理キーがある。これは使い慣れるとかなり便利なもので、筆者はこのキーがたいへん気に入った。
詳細な仕様、価格、正式名称は発表されていない。現時点でわかっているのは、このスマートフォンがヘッドフォンジャック、USB Type-Cコネクタ、背面にソフトタッチな材質(握りやすく、滑りにくい)を配した、大柄なアルミニウム製筐体を持つことだ。もちろん、BlackBerryが誇る独自のセキュリティシステムを採用し、Appleの「iOS」やサムスンの「Knox」にも劣らないエンドツーエンドのセキュリティが確保されているという。
今回披露されたBlackBerryの「Mercury」モデルは、2月末か3月初めの発売が予定されている。それまで、さらなるリーク情報やうわさが流れてくることを期待しよう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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