電通の石井社長が辞任--過労自殺問題の責任を取り

山川晶之 (編集部)2016年12月28日 20時10分
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 電通は12月28日、同社の新入社員だった高橋まつりさんが過労自殺し、電通と高橋さんの元上司が労働基準法違反の容疑で書類送検されたことを受け、同社代表取締役社長執行役員の石井直氏が辞任すると発表した。同日午後7時から開かれた緊急会見で発表された。

 電通は過去にも、東京本社(2015年8月)および関西支社(2014 年 6 月)、中部支社(2010 年 9 月)で労働基準法違反の是正勧告を受けており、その後の取り組みで社員の業務負荷は減少しているものの、依然として特定の部署や社員に業務負荷がかかる状況が続いているという。その原因として「過剰なクオリティ志向」「過剰な現場主義」「強すぎる上下関係」など、電通独自の企業風土が大きく影響していると同社では分析している。

 同社では、2016年11月1日に「電通労働環境改革本部」を発足。2017年1月からは、過重労働問題の根本的な解決に向けて、新たに任命した専従執行役員を中心に、法令順守の徹底と実効性のある再発防止策を推進するとしている。また、2017年1月開催予定の取締役会において執行役員を処分するほか、関係社員についても社内規則にのっとり厳正に処分するとしている。

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