米消費者情報誌Consumer Reportsが実施した新型「MacBook Pro」のバッテリテストの結果がAppleのラボテストやフィールドデータと一致しない問題について、Appleは原因を解明するために同誌と協力しているようだ。
Consumer Reportsは米国時間12月22日、MacBook Proの新モデルはいずれも、バッテリ駆動時間に問題があるとまではいえないが一定しないため、推奨製品として評価できないとするレポートを公開した。「MacBook Proのバッテリ駆動時間は、テストする度に結果が大きく異なった」とConsumer Reportsは述べた。
「MacBook」製品がConsumer Reportsの「推奨」評価を得なかったのは今回が初めてという。
Appleのシニアバイスプレジデントを務めるPhil Schiller氏は23日、この問題を受け、Appleは「CR(Consumer Reports)と協力し、同誌のバッテリテストについて把握しようとしている。結果は、われわれの広範なラボテストやフィールドデータと一致していない」とツイートした。
Consumer Reportsの評価によると、社内テストの結果、MacBook Proコンピュータのバッテリ駆動時間に大きな幅があることが明らかになったという。例えば、「Touch Bar」非搭載の13インチモデルの場合、バッテリ駆動時間は最大19.5時間、最小でわずか4.5時間だった。Appleは、1回の充電で最大10時間動作するとしている。
「この端末は、ディスプレイ品質とパフォーマンスで非常に高い結果を示したが、バッテリ駆動時間については、テストする度に大きく異なる結果が得られた」と、Consumer Reportsは同誌のMacBook Pro評価に関するブログ記事に記している。
同誌は、15インチのMacBook Proを100点満点で56点と評価した。13インチ版は、Touch Barを搭載する場合としない場合でそれぞれ40点と47点だった。
Consumer Reportのレポートによると、「バッテリテストでは、一連の10件のウェブページを連続的にダウンロードする。バッテリを満充電した状態で開始し、端末がシャットダウンして終了する」という。「ウェブページはわれわれの実験室にあるサーバ上に保存され、このテストのために特別に設定したWi-Fiネットワークを介して送信される。われわれはバッテリテストをその端末のデフォルトブラウザで実施している。つまり、MacBook Proの場合は『Safari』だ」(Consumer Reports)
2016年秋に発売されたMacBook Proは、Appleが期待していたほどの高い評価を得ていない。バッテリ駆動時間、価格、ドングルが必要であること、さらには新鮮味に欠けるなど、さまざまな問題がその要因となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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