「The Great A. I. Awakening」(「大いなる人工知能の目覚め」とでも訳せばいいか)というタイトルの記事がNYTimesサイトで先頃公開されていた。
「A.I. First」を標榜するGoogleにとってエンジンになるはずの人工知能や、その技術開発を手がけるGoogle Brainグループの主要メンバーの人となりなども紹介しつつ、先ごろ翻訳サービスをAIベースのシステムに移行した際のプロセスに関する記録などにも多くの分量が割かれている。
また、たとえば「ディープラーニング(深層学習)とはどんなものか」といったことについての簡単な説明や、AI研究の歴史をざっくりと振りかえりならが、5年ほど前から俄に盛り上がったとされるマシンラーニング(機械学習)の手法がどういう位置づけにあるかに関する説明もある。
技術的な知識が身につくようなものでは決してないが、多くの人名などが盛り込まれ、日々断片的に流れ続けるニュースなどを読む上で役に立つ「文脈」を提供してくれるものにも思える。全体で1万5000ワード超もある記事であるため、概要をバランスよく紹介することは難しい。その代わりといっては何だが、この記事を読んで興味深かったティップスなどを今回はいくつか紹介する。
この記事のことを紹介したいと思った一番の理由は、記事中にある下記の一節を共有したいと思ったから。せっかくだから、まずはGoogleのAI翻訳で訳したものを載せてみる。
機械が2つの自然言語の間を流暢に翻訳できるようになると、人間の言語をある日 "理解する"可能性のある機械のための基盤が構築され、もっともらしい会話に従事する。 翻訳プロジェクトを監督したGoogle Brainのメンバーは、そのようなマシンが一般的にインテリジェントな包括的なパーソナルデジタルアシスタントとして機能すると考えています。
Once a machine can translate fluently between two natural languages, the foundation has been laid for a machine that might one day “understand” human language well enough to engage in plausible conversation. Google Brain’s members, who pushed and helped oversee the Translate project, believe that such a machine would be on its way to serving as a generally intelligent all-encompassing personal digital assistant.
……どうもすっきりと頭に入ってこない訳文だが(こちらの頭のせいかもしれない)、要は「流暢な翻訳ができるほど賢いマシン(AI)がつくれれば、それを基盤としていずれは人間の言葉の意味を理解でき、それで人間と会話もできるようなマシンをつくれるかもしれない」「人間の言葉の意味を理解できるAIの先には、汎用のパーソナル・デジタルアシスタントとして役立つようなマシンが待っていると、AI翻訳システムの開発プロジェクトに関わったGoogle Brainのメンバーはそう考えている」といった意味だろうか。
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