Google Neural Machine Translation(Googleニューラル機械翻訳:GNMT)が最初に発表されたのは、9月のことだ。これは「Google翻訳」に組み込まれた新しいシステムであり、フランス語の授業に苦しんだ年月を無意味なものにしてしまうプラットフォームだ。このシステムは、ニューラルネットワークを基礎としている。これは人間の脳をモデルとしたコンピュータシステムの一種で、過去の行動から学習し、特にそのためにプログラムされなくても新しい問題を解決できるというものだ。
すでにGoogleは、機械学習によって翻訳の精度が向上したことを公表していたが、改良された新しいGoogle翻訳では、システムで過去に組み合わされた事例がない言語ペアでも、一方から他方への翻訳ができるという。
米国時間11月22日付のGoogle Research Blogへの投稿では、この仕組みを次のように説明している。
「たとえば、多言語システムを日本語と英語、韓国語と英語の双方向の翻訳例で学習させるとする(中略)。多言語システムは(中略)この4通りの組み合わせで翻訳するためのパラメータを共有する(中略)。これにより韓国語から日本語への翻訳については教えていないにもかかわらず、まずまずの水準の韓日翻訳ができるようになる(中略)。われわれの知る限り、機械翻訳でこうした転移学習を実現させたのは、これが初めてだ」
この新しい改良版Google翻訳は、すでに実際に導入されている。Googleにとって、これは人工知能(AI)研究における進展の1つにすぎない。5月にはGoogleは、Appleの「Siri」やAmazonの「Alexa」と同様のバーチャルアシスタント「Google Assistant」も発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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