これまでウェブの世界では、さまざまなサービスが「マッシュアップ」という名で連携してきた。
こうしたトレンドはアプリの世界にも波及し、いくつかのサービスを組み合わせて利用することが、われわれの生活のパターンの一つになっている。
スマートホームもその延長線上にあるが、デジタルの側面にフォーカスされすぎて、家具として使いやすさや調度品として美しさを求めるのは時期尚早だ。賢さを求めて、不格好で不便なモノに囲まれたいとは筆者は思わない。
文房具も、やはり使いやすさとデザインを兼ね備えていなければ、どんな機能を持っていても魅力に欠けてしまう。
今回ご紹介するInstruMMentsの「01」は、直線や曲線の長さを測れるペン型の距離計測デバイスだ。魅力的な機能と使いやすさを兼ね備えた「持ちたい」と思わせてくれる魅力あるプロダクトだ。
クラウドファンディング「Indiegogo」にて1日で目標を達成し、今も人気を集めている。
その01が、いよいよ日本でも販売を開始した。ペン、ペンシル、スタイラスの3タイプから選べる。価格はいずれも1万6000円(税抜)。
今回使ってみたのはボールペンタイプのものだ。01を握ってみると、非常にバランスの良い、書きやすいボールペンだった。ペンケースや胸ポケットに入れて、日常的に使いたい。そんな相棒となり得るペンだ。
使いやすいペン──というのは当たり前にも聞こえるが、スマートペンとしては画期的なことだ。これまでの「ガジェットとして面白いが、ペンとしてはちょっと」と使わなくなってしまったスマートペンは山のようにあった。
そして、ペン先とは逆の端には回転するローラーが内蔵されており、アプリを立ち上げてペンを横にスライドさせると、ローラーの回転で距離を測れる。しかも、非常に正確に、だ。
もちろん長さの単位もアプリでインチ、フィート、ヤード、マイルなど自在に変換できるので、外国人に長さを伝えるときでも安心だ。
「デザイナーやエンジニアに向けた計測ツールとして開発した。あらゆる物事を正確に計測することができる。黒いローラーの部分は、どんなモノでも滑らず距離を測れる。壁でも絨毯でも、人の腕の長さであっても」
そう語るのは創業者のMladen Barbaric氏だ。デザイン畑を歩み、最近ではMisfitでウェアラブルデバイスのデザインを手がけてきた人物だ。「すべてての家は基礎から作られ、強い基礎が素晴らしい家を作り出す。その点で、“モノの長さ”というのは、あらゆる基礎となり、われわれの生活にとって非常に重要なこと、出発点になる」と説明した。
あらゆるものを計測できるよう、計測リングの先端から赤いレーザーを照射し、正確に端から端までを計測するアシストをしてくれる。
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