日常生活で何かと多用する巻き尺だが、長い距離を測ろうとすると真っすぐになるよう押さえるのが面倒だったりして、決して使いやすい道具でない。以前紹介した電子巻き尺「dTAPE」はそうした手間から解放されるものの、レーザー式であるため直線間の距離しか測れない。
そこで、より多機能でさまざまな距離や長さを測れるスマート巻き尺「Bagel」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
Bagelは、dTAPEと同じくレーザーで距離を計測できる電子デバイス。さらに、巻き尺と同じようにケーブルを引き出して丸いものの周囲を測ったり、ローラーを転がして曲線の長さを測ったりすることも可能だ。さらに、ボイスメモ機能やスマートフォン連携機能も搭載している。
レーザーを照射して距離を測るのは「Remote」モード。機械式の巻き尺と違い、メジャーを引き出す必要がないので扱いやすい。測る一方が壁などの場合に使えるだろう。計測範囲は0.3mから5m。
丸いものや箱などの周囲を測るのには、「String」モードが使える。柔軟なケーブルを引き出すため、一般的な巻き尺の金属製の板よりも使いやすい。体のサイズを測ることにも使える。計測範囲は0mから3m。
「Wheel」モードは、Bagelに内蔵されているローラーを対象物に押し当て、転がして距離を測る。丸みを帯びた面や平面上の曲線などの計測に使える。計測範囲は0mから10m。
Bagelの優れているところは、計測結果を内蔵メモリに保存する点と、計測時に音声でメモを残せる点。これにより、音声でメモしながら計測をまとめて処理し、連携させたスマートフォンのアプリで結果を確認できる。さらに、音声メモは自動的にテキストに変換され、計測結果と一緒に読み取れる。
アプリでは、計測結果を一覧にして見られるほか、CSVデータに変換して出力することも可能。継続的に測っているデータをグラフ化して見ると、体形変化の確認などに活用できる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間8月3日まで。記事執筆時点(日本時間7月1日13時)でキャンペーン期間は33日残っているが、すでに目標金額3万ドルの6倍を上回る約18万1000ドルの資金を集めている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス