第4回「CMO Award」は資生堂ジャパン、三井住友カード、三越伊勢丹HDが受賞

山川晶之 (編集部)2016年11月17日 16時28分
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 「CNET Japan」を運営する朝日インタラクティブは11月17日、第4回「CNET Japan CMO Award」の受賞者を発表した。

 同アワードは、マーケティング戦略を経営に生かして実績をあげている企業に注目し、マーケティングに関する全社的な統括責任者であるCMO(Chief Marketing Officer)、またはマーケティング施策で中心となった人物を編集部が選出、表彰するもの。

 受賞者と朝日インタラクティブによる授賞ポイントは以下の通り。

資生堂ジャパン 執行役員 マーケティング本部長(JCMO:ジャパンチーフマーケティングオフィサー) 音部大輔氏
資生堂の中長期戦略「VISION 2020」の実現のため、徹底したブランドマネジメントを実践していることを評価。「ブランドは“意味”」という共通認識のもと、「資生堂の○○」ではなく、各ブランド、商品ごとに意味づけ、動機付け、インサイトの分析をし、オフライン、オンラインに関係なく顧客のすべてのタッチポイントでブランディング、マーケティングを展開。また、「顧客の認識や体験がどう変化するか」に着目してオウンド、アーンド、ペイドのメディアを包括的に活用している。さらに、化粧品や美容についての質問や悩みに答える資生堂の直販ECウェブサービス「ワタシプラス」では、DMPなどを使い店頭での顧客データとも紐付けて顧客行動を分析し、理想的なブランド体験を導き出すことに注力している。一方で、こうしたマーケティング活動を属人化させないための組織や仕組み作りを重視している。

三井住友カード ネットビジネス事業部 部長 佐々木丈也氏
自社優先の従来型マーケティングから、顧客の利益を優先するマーケティングへと大きく転換させたことを評価。顧客視点のマーケティングを推し進めるために「Customer first」、「Collaboration」、「Creation&Innovation」という3つの「C」を基本方針に掲げ、特に今年度はカスタマーエクスペリエンス(CX)の再設計に注力している。顧客にとってのLTV(Life Time Value)を上げることを重視し、質の高いプロダクトサービスを展開し、ウェブやメール、電話のみならず、SNSやスマートフォンアプリなどあらゆる顧客チャネルの改革に着手。顧客が望むコミュニケーション手段やタイミングなどの向上に尽力している。

三越伊勢丹ホールディングス 常務執行役員 情報戦略本部長 中村守孝氏
百貨店は長い歴史で築かれたブランド力や顧客との関係に加え、メーカーや職人、デザイナーとのネットワークといった“アナログ価値”が存在し、こうした既存のブランドや接客能力、専門性、リアル店舗といったメリットをいかしつつ、IT活用によってデジタルの接点からこうした価値をさらに深める取り組みを積極化している。具体的には、ファッション系オウンドメディア運営、KDDIおよびOrigamiの協力で実施した「auスマートパス」会員向けイベントによるモバイルシフト実験、店舗内のビーコンと連携して売場案内をするアプリ「ISETANナビ」、地域情報ウェブメディア「タイムアウト東京」とのコラボ企画などを展開。さらに、3Dプリンタで制作したオーナメント付きの服、AIによるコーディネーション提案など最新テクノロジの活用にも前のめりだ。三越伊勢丹の掲げる「ライフタイムコンシェルジェ」思想を実現させるべく、グループ外部のアセットも利用し、あらゆるサービスやコンテンツを統合する生態系の構築を積極的に目指している点を評価。

 12月7日には、ベルサール神保町アネックスにて「CNET Japan Conference 2016~RE EXPERIENCE ビジネスの成否を決める顧客体験・価値の再創造&CNET Japan CMO Award表彰式」を開催予定。受賞者によるパネルディスカッションを実施する。なお、参加には事前登録(無料)が必要となる。

 CNET Japan Conference 2016&第4回CMO Award表彰式のテーマは、「RE EXPERIENCE」だ。DMPやマーケティングオートメーションにより、誰が顧客でどういったものを求めているかの理解が進むことで、適切な顧客体験を提供しやすくなった。マルチデバイス、マルチスクリーン時代の顧客体験・価値を再定義するため、どのように顧客データを取得、分析、活用し、マーケティングを“経営事”にすべきか、受賞企業の取り組みや関連したソリューションを伝える。

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