テレビの未来はアプリケーションにある、とAppleは言う。「Apple TV」向けに同社が提供する最新アプリは、「TV」という名前だ。
同アプリは、ユーザーが利用する各種アプリのテレビ番組や映画、「iTunes」で購入したコンテンツを表示するほか、動画コンテンツを提供する新しいアプリを提示する。
Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏は、米国時間10月27日に開催された同社イベントの壇上で「Apple TVによるテレビの視聴方法ががらりと変わるだろう」と、述べた。「すべてのテレビ番組や映画にアクセスし、新しくて素晴らしいコンテンツの検索が1カ所で行える、統合されたテレビ体験」を提供するという。
ただし、最も人気の高い動画ストリーミングサービスであるNetflixのテレビ番組や映画は同アプリの対象外だ。
新アプリは、Apple TV(こちらはNetflixを含む)や、「Roku」などの他の端末で既に提供されているユニバーサル検索機能を基に、ユニバーサルブラウジングのような機能を加える形で設計されている。アプリは、Apple TVをこれまでに使用したことのある人になじみ深いデザインで構成されており、最上位には「Watch Now」「Library」「Store」「Search」という4つのセクションがある。
「Watch Now」では、前回視聴していた番組を続きから再生できる。また、これまでの履歴に基づいて、登録済みのサービスから新しい番組を提案する。「Spotlight」と「What to Watch」の各セクションでは、おすすめの新番組や映画も提示される。
同アプリは大画面で使用することを想定して設計されているが、iPhoneやiPad上でも同じ外観と機能を利用できる。
TVアプリにはシングルサインオン機能が搭載されており、「Watch ESPN」や「FX Now」などの認証操作が簡素化される。ユーザーの有料テレビサービスとの契約内容に応じて、登録可能なアプリの全一覧も表示してくれる(これらの機能は、現時点では米国のみで提供される予定)。
Appleは、サポート対象のアプリで配信される番組のライブストリーム視聴や、特定のカテゴリのテレビ番組や映画の検索などはすべて、Apple TVに付属のリモコン「Siri Remote」を使い、音声で実行することができることにも触れた。
Cook氏によると、Apple TVでは現在8000のアプリが利用でき、年内に「Minecraft」も対応するという。また同氏は動画コンテンツプロバイダーのアプリは1600以上あることにも触れた。
TVアプリは米国では12月から、Apple TVのソフトウェアアップデートとして無償提供される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス