Googleは米国時間8月23日、利用している携帯電話ネットワークの種類にかかわらず、欧米などですべての「Nexus」デバイスユーザーが「Wi-Fi Assistant」を利用できるようにすることを明らかにした。Wi-Fi Assistantは、デバイスを自動的かつ安全に無料公衆Wi-Fiホットスポットに接続する技術で、同社の「Project Fi」サービスの一環として用いられている。
Googleが2015年4月に発表したProject FiはT-Mobile、SprintおよびU.S. Cellularのセルラーネットワークと近くのWi-Fiネットワークを組み合わせることで、ワイヤレスサービスを提供する試み。最大の特長は、最良の接続を提供するネットワークを判断し、接続状態が悪くなった場合にネットワークをシームレスに切り替えられる点だ。
今回Googleは、Project Fiの契約者に限らず、すべてのNexusユーザーがこの技術の恩恵を受けられるようにした。これにより、Nexusデバイスを持っている人なら誰でも、データ通信をWi-Fiにオフロードして、携帯電話会社に支払う月々のデータ通信料金を節約することができる。携帯電話ユーザーの多くは、すでに公衆Wi-Fiホットスポットを利用しているが、GoogleのWi-Fi Assistantは、そうしたWi-Fiホットスポットを自動的に探して、サインインしてくれる。また、自動的に接続を暗号化するため、オープンなWi-Fiネットワークをより安全に使える。
この機能は、「Android 5.1(Lollipop)」以降を搭載したNexusデバイスで利用できる。これに含まれるのは、スマートフォンでは「Nexus 4」「Nexus 5」「Nexus 6」「Nexus 5X」「Nexus 6P」、タブレットでは「Nexus 7」「Nexus 9」「Nexus 10」の各機種だ。同機能をオンにするかオフにするかは、ユーザーが選択できる。
米国では8月23日から、NexusデバイスでWi-Fi Assistantが利用可能になっている。さらに今後数週間のうちに、カナダ、メキシコ、英国、北欧諸国(デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンおよびこれらの国々の海外領土)でサービスが展開される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス