インターネット利用者の皆さん、今日は私たち全員を結びつけてくれた、この輝かしいテクノロジを祝おう。今日からちょうど25年前の米国時間1991年8月23日、一般の人々が初めて「World Wide Web」(WWW)にアクセスした。WWWは、スイスにある欧州原子核研究機構(CERN)のコンピュータ科学者だったTim Berners-Lee氏によって設計され、公開された。
今日の私たちが知るところのインターネット、今日の私たちが利用するインターネットの誕生にWWWは大きく貢献した。
インターネットとWWWは同じものではない。インターネットが最初に接続されたのは1969年のことだ。インターネットとは、ノード間の通信を行うネットワークのことだ。WWWとは、ウェブページや文書などの情報が保存された、インターネット上のスペースのことである。WWWはニューロンで、インターネットはシナプスだと考えると分かりやすい。
1980年、Berner-Lee氏はCERNで人々やソフトウェアモデルの個人用データベースを作成した。このデータベースで、同氏は各ページを既存の別のページと結びつけるハイパーテキストを採用した。それからの10年間、同氏はこれをさらに開発し、1989年、物理学者の共同作業を支援する「universal linked information system」という概念を提案し、インターネットとハイパーテキストを結びつけた。
1990年、Berner-Lee氏はHyperText Transfer Protocol (HTTP)、HyperText Markup Language(HTML)、Uniform Resource Identifier(URL)、最初のウェブブラウザおよびサーバ、最初のウェブページを設計した。
その史上初のウェブページ(今でも当時のURLで閲覧可能)は1991年8月6日に公開された。その時点では、CERNのユーザーしか閲覧できなかった。内容は、WWWが具体的にどういうものなのかを説明する短いページだった。
1991年8月23日、CERNの外部の新しいユーザーがウェブに招待され、この日が正式な記念日「Internaut Day」(「インターネット熟練者の日」の意)となった。そして、1993年4月、CERNはウェブの基礎をなすコードを恒久的にロイヤリティフリーで提供する決定を発表した。
Berner-Lee氏は後に、「もしこのテクノロジがプロプライエタリで、私の完全な支配下にあったなら、おそらく広く普及することはなかったはずだ。ウェブをオープンなシステムにする決定は、それを普遍的なものにするために必要なことだった。万人に共通のスペースを作り出して、なおかつそれを管理し続けることなど提案できるはずがない」と説明した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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