新しい「macOS Sierra」(v10.12)の正式版リリースは数カ月先だが、パブリックベータ版は既に公開済みだ。そこで、パブリックベータ版をテストし、製品名の変更という表面的な変化だけでなく、それ以上のものが本当に提供されるかどうかを確かめてみることにした。
先ごろ開催されたAppleのWorld Wide Developers Conference(WWDC)でSierraが発表されたとき、メディアで大きく取り上げられたのはもちろん、長らく待ち望まれてきた「Siri」の「Mac」への搭載だった。音声認識システムであるSiriは、「iPhone」では2011年から提供されているが、未だに目新しいものとして扱われることが多く、天気予報や株価を確認する、あるいは折に触れてリマインダーや電子メールを音声で作成しようとする、といった単純なタスクに使われることがほとんどだ。
しかし、AppleはMacのSiriでもっと壮大なことを計画しているようだ。Sierraでは、画面下部の「Dock」と上部のメニューバーのどちらからでもSiriを利用できる。MacのSiriは、「iOS」版と同様に天気やクリケットのスコアを確認できるほか、検索ツール「Spotlight」と統合されている。そのため、他のアプリ内で作業を続けながら、ファイルやウェブの検索、その他のタスクを音声命令で実行することができる。Siriに「Open Microsoft Word」(Microsoft Wordを開いて)と命令し、Wordで文字を入力しながら、Siriを使ってAppleの「メール」アプリを起動して、同僚宛の簡単な電子メールを音声で作成することも可能だ。
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