Windows Helloは顔認識や指紋、光彩スキャンを使ってコンピュータにサインインするのに既に使われている。Anniversary Updateでは、Edge(生体認証をネイティブサポートする初のブラウザ)でブラウジングしている場合に限り、サポートされたウェブサイトでWindows Helloを利用できるようになる。Windows HelloはWindowsアプリでも機能する。要するに、自分の顔でウェブサイトにサインインすることがもうすぐ可能になるのである。
Windows Helloによって、USBセキュリティトークンやリストバンド型アクティビティトラッカー、スマートフォンなどの「コンパニオンデバイス」を使ってPCにサインインすることもできるようになる。
Xbox Play Anywhereは「Xbox」と「Windows 10」デバイスにユニバーサルなゲーミング体験をもたらす。Xbox Play Anywhereに対応するのは今後登場するタイトルだけだが、XboxかWindows 10 PCのどちらかでゲームを購入すれば、どちらのプラットフォームでも遊べるようになる。デバイス間をシームレスに移動することも可能だ。つまり、「Xbox One」で開始したゲームを後でPCで再開できるようになる。
サードパーティーのアンチウイルスプログラムをWindows 10にインストールすると、Windows Defenderは自動的に無効化される。しかし、「Limited Periodic Scanning」と呼ばれる新機能のおかけで、Windows Defenderは既存のアンチウイルスプログラムを補強する「追加の防衛線」のような役割を果たせるようになった。Limited Periodic Scanningが有効化されると、Windows Defender自体も有効になり、定期的にPCのスキャンを実行する(スキャンが完了したら、結果の概要をユーザーに通知する)。既存のアンチウイルスプログラムの妨げになることはない。
また、Anniversary Updateは企業ユーザーに対して、「Windows Defender Advanced Threat Protection」(ネットワークに対する高度な悪意ある攻撃を阻止するための機能)と「Windows Information Protection」(企業データを保護するための機能)を新たに提供する。
Android向けCortanaアプリでは、ユーザーのAndroidデバイスをWindows 10 PCに接続して、極めて便利な「ユニバーサルな」通知を実現できるようになる。接続が完了したら、CortanaはAndroidへの通知をWindows 10のアクションセンターにも表示したり、PCからユーザーのスマートフォンの位置を特定して鳴らしたりすることができる。ユーザーは自分のスマートフォンのテキストメッセージをPCでも受信できるようになる。
通知はすべて同じように生成されているわけではなく、Windows 10のアクションセンターはAnniversary Updateでその点に注目して機能が変更されている。通知は(時系列ではなく)アプリごとに分類されるようになり、簡単に一括削除できるようになった。設定メニューで、個々のアプリの優先順位を3段階から設定することも可能になった(「設定」>「システム」>「通知とアクション」と進む)。優先順位が「Top」のアプリがアクションセンターの一番上に表示され、「High」のアプリはTopと「Normal」の間に表示される。Normalのアプリは一番下に配置される。表示する各アプリの通知数をカスタマイズすることもできる。アプリの通知をポップアップバナーとして表示させるのか、それとも音を鳴らすのかを設定することも可能だ。
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