Googleは2015年、カリフォルニア州マウンテンビューにある本社を、途方もなく未来的なキャンパスに拡張する計画を明らかにしていた。奇抜な新しい本社キャンパス内の建物は、半透明の広大な天蓋、ガラスの壁、さまざまなプロジェクトに合わせて柔軟に動かせる要素で構成される。
しかし、Googleがこの計画を市当局に説明した後で、同じくマウンテンビューに本社を構えるLinkedInが立ちはだかった。市当局は、Googleが想定していた土地の大半をLinkedInに割り当てていたからだ。
だがこのほど、Googleは夢のキャンパスを自由に追求できるようになった。GoogleとLinkedInの両社が、互いの土地を無償で交換するという「重要な取引」に同意した。このニュースは、Silicon Valley Business Journalが米国時間7月12日に報じた。
LinkedInはこの取引によって、Googleがマウンテンビューに保有する広大な土地2つと、サニーベールの土地1つを譲り受ける。これでLinkedInは、シリコンバレーに散らばっているスタッフをサニーベールに集約できるようになる。
LinkedInの広報担当者は次のように述べた。「当社は、サウスベイに散らばる3700人の従業員を徒歩圏内の1カ所に集め、当社の協業の文化を引き続き育てられることを嬉しく思う」
LinkedInは2016年6月、Microsoftに買収されることを発表した。ただし、この件がGoogleとの土地交換取引に影響することはなかったと、この広報担当者は述べた。
一方のGoogleは、マウンテンビューにあるLinkedInの37万平方フィート(約3万4000平方メートル)の土地をリースで使えることになった。また、LinkedInが同市内に保有する他のいくつかの重要拠点も手にする。
Googleの広報担当者は、今回の土地交換が「両社にとって有益」なものになり、マウンテンビューの交通問題の改善にも役立つだろうと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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