「Apple Music」:今回のベータ版では、同社の宣伝してきたApple Musicの新デザインが披露されている。実際には外観が変わっただけだが、さまざまなものが以前より少し見つけやすくなったような気がする。メニューは、よりすっきりしたものになった。それでも、Apple Musicという迷路には、機能と経路が多すぎると思う。Appleは、Apple Musicがユーザーの「iCloud Music Library」にどのような影響を及ぼすのかを明らかにしていない(Apple Musicを使えば使うほど、筆者のiCloud Music Libraryは時間とともに変化していった。奇妙なことに、ダウンロードしたファイルが筆者自身のファイルと統合されていった)。これまでのところ、さまざまなものを検索するのが以前より楽になったと感じている。
「Messages」がクールに:読者の皆さんはおそらく既にご存じだと思うが、Messagesにありとあらゆる風変わりな機能が追加された。同アプリを開いて、iOS 10ベータ版を持っているほかのユーザーと一緒に試してほしい。インビジブルインク、吹き出しを叩きつける機能、特大サイズの絵文字、風船、レーザー、ステッカーなどを利用できる。絵文字を変換するキーボードによって、入力した文字を絵文字に変換することも可能だ。ビデオクリップに落書きしたり、「Apple Watch」のように、心臓の鼓動を読み取って送信したりすることも可能だ。確かに正常に機能するが、手当たり次第に機能を追加したようにも感じる。筆者はそれらの機能をどこで利用できるのか把握するのに苦労した。Messagesはサードパーティーアプリもサポートするが、現在のところ、試すことができるのは、絵文字が増えたように感じられる4種類のステッカーパックだけだ。
「Stocks」や「iTunes」など、ほぼどんなアプリでも削除可能:Appleの中核的で削除不可能だったアプリ群を削除できるようになった。しかも、その大半が削除可能となっている。実際には、それらのアプリは消去されるのではなく、スマートフォンから見えなくなるだけだ。通常のアプリと同様、それらのアプリも「App Store」経由で復元することができる。ただ、どのアプリを削除したのか忘れないように注意する必要がある。Stocksや「News」(Apple Watchを所有するつもりがない場合は、Apple Watchアプリも)を削除できるのは歓迎すべきことだが、「Health」や「Photos」「Wallet」、App Storeなど、依然として削除できないアプリもある。
「Photos」に「Memories」が追加:Appleの「iCloud Photo Library」の全写真が機械学習を使ってスキャンされるようになった。それにより、「Google Photos」のように、さまざまな写真を集めて思い出を作成したり、顔や場所で写真を分類したりすることが可能になった。この機能は筆者の写真ライブラリでうまく機能し、さまざまな検出可能なカテゴリに写真が分類された。すべてをスキャンするのに1日かかったが、その結果、「Best of the Year 2015」(2015年の最高の思い出)や「United Kingdom 2014 Trip」(2014年の英国旅行)、「Best of Last 3 Months」(この3カ月の最高の思い出)、「Father's Day 2015」(2015年の父の日)などのMemoriesが作成された。唯一の問題は、Appleの生成する思い出動画を1つも再生できなかったことだ。この動画は、最高の写真の数々を基に作成される音楽付きのモンタージュである。GoogleやFacebookは既にこの機能を提供している。もしかすると、バグなのかもしれない。
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