Microsoftは開発者向けボットプラットフォーム「Skype Bot Platform」をアップデートし、新たなグループとカードのサポートを追加した。
Microsoftは3月の「Build」開発者会議で初めてSkype Bot Platformを発表した。同社によると、米国時間7月8日の時点で3万人の開発者が、同社プラットフォーム用のボットを構築しているという。
Microsoftは8日、Skype Bot Platformに対するアップデートの一環として、ボットがグループ会話に加わることを可能にするグループサポートを追加した。またSkype Botは、視覚的な画像カード、カルーセル状のカード、領収書カードにも対応するようになった。同社は、カードに直接シングルサインインする機能にも取り組んでいる。これにより、ユーザーは資格情報を1度しか認証しなくてよくなる。
「Skype」を「Bing」と連携させて、「Bing Entity and Intent Detection」によって自然言語を理解する機能をSkype Botに直接組み込めるようにする取り組みも進められている。「Microsoft Bot Framework」プラットフォームには7月、Microsoftの「Cognitive Services」のIntent Dialogのサポートが追加された。
同社は8日付けのブログ記事で、Microsoft Bot Frameworkを使用することにより、開発者は自分のボットをSkypeに公開し、SkypeとMicrosoftのボットディレクトリへの登録に向けて申請することができると述べた。
Microsoft Bot Frameworkには7月にこのほか、Skype通話や「Slack」ボタン、そしてFacebookのさまざまなボット機能のサポートが追加された。
Microsoftは、Microsoft Bot Frameworkを用いて構築された多数の単一目的のボットをプレビュー公開した。Microsoftは、同社の「Bot Directory」に同社が開発した多数のボットを登録し始めている。例えば、「Bing Image Bot」「Caption Bot」「Summarize Bot」「Bing Music Bot」などがある。
開発者は現在、Microsoft Bot Frameworkによって、テキスト/SMS、「Office 365」メール、Skype、Slack、「Kik」、「GroupMe」、「Telegram」、ウェブで(埋め込み可能なチャットコントロールを使用して)動作するボットを構築することができる。Microsoftは2016年末までに、Bot Frameworkを一般公開する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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