皆さんも最近、ボットについて耳にする機会が多いのではないだろうか。いかに私たちの生活を楽にしてくれるか、そしてアプリを置き換える存在となるかといったようなことだ。ボットは、Facebookが4月に開催した開発者会議で大きな話題となり、インターネット黎明期から存在しているにもかかわらず、ここに来て脚光を浴びている。
ここでは、ボットの超入門編として、知っておくべきことや注目すべき理由などを紹介する。
ピザを注文するのにメッセージを送付するが、人と言葉を交わさずとも配達してもらえるということを想像してもらいたい。これこそが、ボットとは一体何かということを示している。具体的にいうと、ボットは、アラームの設定や天気の通知、オンライン検索といった自動化されたタスクを実行するアプリケーションだ。
「Siri」や「Cortana」はボットだ。Microsoftの「Clippy」や「AOL Instant Messenger」の「SmarterChild」もそうだ。そして、忘れてはいけないのが、ティーンエイジャーという設定でMicrosoftが開発したチャットボット「Tay」だ。Tayは、差別的なツイートや攻撃的なツイートを投稿する結果となっている。
ボットはテクノロジのあらゆる部分で目にすることができる。ウイルスに含まれる悪意あるボットから、インターネットをクロールして追加すべき新しいウェブページを探す検索エンジンのスパイダーまである。そこで本記事では、チャットボットについて話を進めている。チャットボットは、ユーザーと対話することでタスクを完了できる。
今日のボットは、食べ物の注文、服の購入、貯金、レストランの検索などでユーザーの手助けをしてくれる。たとえば、Digitは、テキストメッセージでユーザーの預金残高や今後予定されている支払いを知らせ、貯金しやすくなるようにすることでお金の管理を支援する。「Facebook Messenger」で利用可能なチャットボットの「Hi Poncho」は、天気を教えてくれる。
多くのボットは、ユーザーが語りかけると人間のように反応するようプログラミングされている。そのため、単に検索エンジンに文字を入力しているというのではなく、人に助けを求めているという感覚を与えてくれる。
現時点ではそれほど利口ではない。人工知能は絶えず改良されているが、その一方で、SiriやCortanaに何かを頼むも結局理解させることができず、いかにイライラすることがあるか、ユーザーなら誰でも知っている。チャットボットもそれほど優れてはおらず、これについては、同僚のSean Hollister記者がFacebookのMessenger上でチャットボットをいくつか試した結果を記事にしている。
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