人気が高いウェブサイトのFacebookとYouTubeは、それぞれのサイトから過激派のコンテンツを自動的に削除する技術をひそかに導入していた、とReutersが米国時間6月25日に報じた。
この技術は、もともと著作権で保護されたコンテンツを検知して削除するために開発されたもので、ファイルのデジタル指紋であるハッシュを探して、過激派組織「イスラム国(IS)」の動画や同様のコンテンツを削除すると、この処理に詳しい2人の情報筋がReutersに語った。こうした技術は、すでに投稿不可と判定されたコンテンツの再投稿を防止するために利用できたとしても、新しい過激派のコンテンツを特定することはできないかもしれない。
Facebookと、YouTubeの親会社であるGoogleにコメントを求めたが、本稿執筆時点までに回答はなかった。
世界中でテロリストによる攻撃が増え続ける中で、こうした自動処理は暴力的なプロパガンダをウェブから撲滅するための一歩となる。Barack Obama米大統領は2015年12月、ウェブ上のソーシャルメディア大手に対して、ネットワーク上に投稿される憎悪に満ちたコンテンツを監視し、ヘイトスピーチやテロリストの活動を削除することによって、テロリストの攻撃を防ぐ支援をするよう要請した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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