Googleは米国時間6月20日、「Gmail」や「Google+」などのGoogleサービスにログインする新しいオプションを発表した。「Google Prompt」と呼ばれるこの機能を利用すると、ユーザーはコンピュータ経由でのGoogleアカウントへのサインイン要求をスマートフォンから承認または拒否することができる、とGoogleはブログ投稿で説明した。
この新しい方法は2要素認証を改良して、複雑さと煩雑さを緩和したものだ。2要素認証では、ユーザーはセキュアなウェブページにログインするために、コード番号を要求し入力する必要がある。Google Promptも同種のセキュリティを提供するが、ユーザーにモバイル端末でのタップ操作だけを要求することで、このプロセスを簡素化している。
セキュリティセットアップの簡素化は、ユーザー名などの個人情報にアクセス可能な、セキュアとされるウェブサイトへの侵入技術に熟練したハッカーの阻止に効果を発揮するかもしれない。単純なパスワードだけを使ってアカウントを保護する対策は必ずしも十分ではない。
Google Promptをセットアップするには、まずGoogleアカウントページを開く。そして、「Sign in & security」(ログインとセキュリティ)リンクをクリックする。パスワードとサインイン方法の項目で、2段階認証を有効化した後、Googleアカウントにサインインする。
指示に従って画面をいくつか進み、Googleからの認証コードをスマートフォンで受信し入力できるようにする。2段階認証を有効化した後、Google Promptの「Add phone」(スマートフォンを追加)オプションをクリックする。「Android」スマートフォンと「iPhone」のいずれか、または両方を追加することができる。Androidユーザーは「Google Play Services」の最新バージョンが必要で、iPhoneユーザーは「Google Search」アプリを端末にインストールしておく必要がある。
残りの手順に従って携帯電話を追加する。携帯電話の設定が終了した後、コンピュータからGoogleアカウントへのログインを試みる。パスワードの入力後、サインインしようとしていることを尋ねるYes/No形式の質問が携帯電話上に表示される。Yesをタップするだけで、サインインできる。それ以降は、Googleアカウントにサインインする必要がある場合には、パスワードを入力して、Yesをタップするだけで良い。
Googleによると、この新機能はこれから3日をかけてロールアウトされる予定だという。同社は近日中により詳しい使用方法を公開することを約束している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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