Nestをめぐるいざこざが明るみに出たのは、同社が2014年にセキュリティカメラを製造するDropcamを5億5500万ドルで買収した後のことだ。この買収を基にその後「Nest Cam」が発売されている。この買収以来、DropcamのCEOを務めるGreg Duffy氏は、買収は「誤り」だったと述べていた。
Fadell氏は、自身の「移行を、2015年末から進めていた」という。
2年前のGoogleによるNest買収は、大々的に報じられた。以前はAppleの幹部で、同社共同創設者のSteve Jobs氏の信奉者でもあるFadell氏は、「iPod」の生みの親として知られ、「iPhone」の初期開発でも主要な役割を担った。Googleが同氏を起用したのは、高く評価されるAppleのハードウェアセンスをGoogleに吹き込もうとするPage氏の試みだというのが、多くの見方だった。
しかし結局のところ、Fadell氏に流れるAppleのDNAが、NestがGoogle傘下でこれほどまで苦戦した最大の要因だったのかもしれない。Appleの厳格で秘密主義的な文化は、Googleのオープンで実験的な精神とは正反対のものだ。他のGoogle従業員らが、Nestとその企業文化を冷笑するインターネットミームを作り上げたとも報じられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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