筆者は早起きして、ジムでいつものエクササイズを始められるように努めており、自分自身がそのルーティーンを好きになれるように努力している。スマートフォンや財布、車の鍵が邪魔だ。ジムに行くときは、できるだけ所持品を少なくしたい。自然に感じる所持品は腕時計だけだ。自分の手首からエリプティカルワークアウトの記録を開始できるのは快適である。運動をしながら手首をしきりにちらちら見ることには、まだ慣れていない。
だが、これは夢のデバイスだ。自分の手首が小さな世界になる。
手首を見れば、天気予報を確認できるし、メッツの試合経過もチェックできる。自動車の運転中は、手首を軽くたたくと、出口の場所を通知してくれる。そういうとき、「少なくとも、自分はつながっている」と思う。しかし、そのためにスマートフォンを持っているのではないのか。確かにそうだ。「Apple Watch」は安心感を与えてくれるデバイスの1つである。Apple Watchと「iPhone」は連携して動作する。iPhoneがどこにあるか分からないときは、Apple Watchから呼び出して見つけられるので、自分に必要なものと強くつながっているように感じられる。
Apple Watchを使い始めて1年になるが、iPhoneを見る頻度はまったく減っていない。むしろ、前より見るようになったくらいだ。
よく、「Apple Watchは自分に必要なものか」という質問を受ける。
簡潔な答えとしては、ノーであり、必ず発表されるであろう次期モデルを待つように薦める。
より詳細な答えとしては、次のようになる。非常に多くの点で、Apple Watchは筆者の望むことをやってくれる。すべての人に間もなく訪れる未来がどんなものかを体験させてくれるデバイスだ。
筆者はこの1年間、Apple Watchを使っていた時期もあるし、使っていなかった時期もあったが、大体のときは使っていた。Apple Watchは筆者のお気に入りのスマートウォッチの1つになった。しかし、2015年4月の発売以来、3つのことが起こった。まず、Appleはソフトウェアアップデートを何度かリリースした。また、競合するスマートウォッチや腕時計風フィットネストラッカーが多数発売された。そして何より、Appleはエントリーレベルの「Apple Watch Sport」モデルを値下げした。2016年3月時点で、38mmモデルは299ドルから、42mmモデルは349ドルからとなっている。
こうした変化を踏まえた上で、Apple Watchは今買うべきなのか、それとも待つべきなのか。
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