イノーバは4月25日、SBIインベストメント、米ドレイバー・ネクサス・ベンチャー・パートナーズ、共同印刷株式会社、ハイブリッドマーケティング、個人投資家を割当先とした第三者割当増資を実施し、総額2.6億円の資金調達を完了したと発表した。
増資を受け、同社のコンテンツマーケティング運用支援ソリューション「Cloud CMO」、マーケティングサービスの企画・開発を強化する。また、人材採用、サービス開発の加速、サポート体制の充実、プロモーションなどにも充てていくとしている。
Cloud CMOは、BtoBのマーケティングオートメーションツール。CMS、コンテンツ配信用のブログプラットフォーム、SEO効果測定ツール、メールマーケティングツール、レポーティングツールなどを1つにまとめたソフト。専門の知識がなくともコンテンツマーケティングを実践できる。
また、共同印刷とは資本業務提携を締結。コンテンツマーケティングを中心としたデジタルマーケティングに加え、共同印刷が持つ紙媒体などの販促ツールと連動した独自サービスの開発・販売を計画している。これにより、オウンドメディアの構築から最適なコミュニケーションプランの立案、印刷物の製造・物流まで、一括でのサービス提供が可能となる。
イノーバ代表取締役社長CEOの宗像淳氏によると、共同印刷が展開するオウンドメディア「Hint Clip」をイノーバが支援しており、もともと両者で取引があったことが資本業務提携に至った背景としている。また、共同印刷では店舗向けデジタルサイネージ、ポイントカードの発行業務なども展開しており、デジタルマーケティングとの親和性の高さも理由としてあるようだ。
今後は、1クリックで紙を使用したマーケティングツールを発注でき、かつリスティング広告やFacebook広告のように効果をある程度可視化できるサービスを目指す。
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