「HTC 10」の第一印象--メタルボディの新フラッグシップスマートフォン

Jessica Dolcourt (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2016年04月15日 07時30分

 筆者が初めて目にした「HTC 10」は、台湾からサンフランシスコに飛行機でやってきた幹部の手に握られていた。その幹部は次のように述べた。「HTC 10では完璧を目指したと考えている」

 分かった。そこまで言うなら、筆者を納得させてほしい。

 しかし、HTC 10に実際に手を触れて試用したとき、筆者が驚嘆することはなかった。今後も驚くようなことはないかもしれない。もちろん、米CNETはHTC 10を評価する最初の機会を得たら、愛情を込めてすみずみまで詳細にレビューするつもりだが、かなりの時間試用した現時点では、筆者は次のような印象を抱いた。魅力も処理能力も十分なデバイスであり、ハードウェアスペックにもそれなりに競争力がある。他のハイエンド「Android」スマートフォンと同じようなスマートフォン。短い試用体験で特に他と異なる点は確認できなかったが、性能は妥当なところだ(本記事の最後に詳細なスペック表を掲載している)。

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提供:Andrew Hoyle/CNET

 5.2インチのHTC 10を初めて手に取ったときに目に付いたのは、指紋が付きにくそうなつや消し仕上げと、大胆に面取りされたエッジ部分だった。側面に配置された、ぎざぎざのある電源/ロックボタンを別にすれば、デザイン面における真の特徴は、このエッジ部分しかない。物理的に押すことでホームへの移動、ロック解除、「Google Now」の呼び出しができる指紋リーダー内蔵ホームボタンは搭載されておらず、この点はある意味クールで、他機種との差別化要因である。物理的なホームボタンの代わりに、少しくぼんだ場所に設置されたセンサが指紋を読み取る。使用感は非常に良好だ。

 手に取ってサイズを比べてみたところ、「iPhone 6s」よりは若干大きく、サムスンの「Galaxy S7」とほぼ同じサイズだった。HTC 10はアルミニウム製なので、中身が詰まっていて重たいように感じる。どうやら筆者は世界一不器用なスマートフォンレビューアーのようで、歩いているときにHTC 10を歩道に落としてしまった。エッジ部分に擦り傷がついただけで、本体が深くえぐられたり、スクリーンにひびが入ったりしなかったことに心から感動した。今回は運が良かっただけなのかもしれないが(どうか、筆者のようにはならないでほしい。ケースを使おう)。

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提供:Andrew Hoyle/CNET

 「Android 6.0 Marshmallow」の動作は高速で、スムーズに動く。これは予想どおりだ。観察眼の鋭いHTCファンなら、HTCのギャラリーなど、いくつかのアプリが廃止され、代わりに「Photos」などのGoogleアプリが採用されていることに気づくだろう。

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