とはいえ、新iPad Proは大型iPad Proより低価格ではあるが、ほかの大半のタブレットに比べると高価だ。過去のiPad Airモデルよりも高い。最も大容量のストレージ(256Gバイトというとてつもない容量)とLTEを搭載するモデルを購入し、さらにApple PencilとSmart Keyboardを揃えたら、1000ドルを軽く超えてしまう。
バッテリ持続時間について、AppleはiPad Air 2および12.9インチiPad Pro(10時間)と同じとしている。筆者が使用した新iPad Proのバッテリも問題なく長時間持続した。1日でバッテリ残量が50%を切ることは、ほとんどなかった。
筆者なら、今でも非常に高性能なiPad Air 2(Appleは先頃、値下げを行った)などの低価格のiPadではなく、新iPad Proを購入する。その理由は、新iPad Proの方が汎用性に優れているからだ。そう自分に言い聞かせている。それに、単純に性能が上回っている。そして、スケッチやデザインに少しでも興味がある人は、Apple Pencilを利用できる新iPad Proを手に入れれば、AdobeのクリエイティブアプリスイートやFiftyThreeの「Paper」アプリ(筆者のお気に入りのアイデアスケッチツール)など、増え続ける対応アプリで、Appleの最高峰の感圧式スタイラスを使えるようになる。
それでも筆者は、ほとんどのユーザーの日常的な用途については、iPad Air 2を薦める。あるいは1年半前のタブレットを手に入れることに抵抗のないすべての人にiPad Air 2を薦めるかもしれない。iPad Air 2は今でもほとんどのことを問題なく処理できる性能を備えている。文章の執筆や画面分割アプリによるマルチタスクのほか、Apple Pencilほど華やかではないが十分な性能を備える静電容量式スタイラスを使ってスケッチすることも可能だ。64GバイトのiPad Air 2は、エントリーレベルの9.7インチiPad Proより100ドル安い価格で入手できる。ついでに、9.7インチiPad Proの場合、Smart KeyboardとApple Pencilも揃えたければ、さらに250ドルを支払う必要がある。
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