米連邦捜査局(FBI)は米国時間3月21日、サンバーナーディーノ銃乱射事件のSyed Farook容疑者が使っていた「iPhone 5c」のロック解除に関して、Appleの協力は不要になる可能性を示し、22日に予定されていた審理の延期を求めた。そして今、その根拠かもしれない情報が報じられている。
Yedioth Ahronoth紙の23日の報道によると、スマートフォンのデータの転送や抽出を専門に扱うイスラエルの株式非公開企業Cellebriteが、問題のiPhoneのロック解除に関して、FBIに協力しているという。匿名の業界情報筋が同紙に述べたところによると、Cellebriteがロック解除に成功すれば、FBIは問題のiPhoneに関してAppleの協力を求める必要がなくなるという。
審理の延期を法的勝利と宣言するのはまだ早い、とAppleの弁護団は22日に述べている。この代替的な方法がうまくいかなければ、両者は結局、法廷で対決することになる。
Cellebriteは「UFED」という名称の下で、軍や法執行機関、法人のセキュリティ担当部署が使用するさまざまなモバイルデータ製品を開発している。同社のウェブサイトによると、これらの製品は、「何千台ものモバイル端末からビット単位でデータを抽出し、徹底的に復号および分析できる機能を提供」するという。
同社の端末の1つである「UFED Touch」を使えば、「Android」スマートフォンのパターンロックやパスワード、PINを迂回することができる。さらに、同社は「Apple端末からの抽出と復号に関して最も広範なサポート」を提供する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」