一部の旧型「iPad」で「iOS 9.3」のインストールが完了できず、アクティベーション段階でいわゆる「文鎮化(bricking)」してしまい、デバイスが使用不能になるとの報告が、Apple Support Communitiesへの投稿、TwitterのApple Supportアカウントのツイート、AppleInsiderの記事に対する読者コメントなどで続々とあがっている。AppleInsiderによれば、この問題は特に「iPad 2」で多発しているようで、ユーザーがiOS 9.3のインストール後にiPadのアクティベーションを試みると、認証エラーのメッセージが表示されるという。
この新たな問題の原因は、大勢のユーザーが新しいOSをインストールしようとしているために、Appleのサーバが対応しきれず過負荷になっているためとも考えられる。だが、AppleInsiderによると、一部のiPadユーザーでは24時間待ってもアクティベーションできない状態が続いており、過負荷とは別の種類の問題である可能性が示唆される。
「iOS 9.3が私のiPadを文鎮化した。解決方法があるなら教えてほしい」と、あるTwitterユーザーは書いている。
また別の人物は、Apple Support Communitiesで次のように述べた。「iOS 9.3ソフトウェアをインストールしたところ、アクティベーションができなくなった。提案された方法はすべて試してみたが、どれも問題を解決できなかった。今朝、フロリダ州アベンチュラのApple Storeへ行ってみた。ここのスタッフでも私のiPadはアクティベーションできず、リストアもできなかった」
デバイスを「iTunes」に接続することで問題を修復できたというiPadユーザーもいる一方で、完全なリストアを行う必要があったと述べている人もいる。
旧型iPad、特にiPad 2のユーザーは、状況が明確になるまでiOS 9.3へのアップデートを待ってもよいかもしれない。それでもアップデートをしたいのなら、まずはコンピュータか「iCloud」にiPadのバックアップを取り、問題が起きたときにデータを守れるようにしておくべきだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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