Appleは、「iPhone」を分解してその内部の部品や材料を再利用またはリサイクルすることを目的としたロボット「Liam」について概要を説明した。
Appleの環境、ポリシー、社会イニシアチブ担当バイスプレジデントを務めるLisa Jackson氏は、同社製品の再利用とリサイクルに注力するつもりだと述べた。
具体的には、Liamという研究開発プロジェクトの概要が披露された。Liamは、iPhoneを分解し、内部の部品や材料を再利用するためのロボットである。「Liamと同じ処理が可能なマシンは、世界中のどこにも存在しない」とJackson氏は述べた。
最終的には、マザーボードに含まれる銀などの材料は、太陽光パネルなどの分野で再利用することができる。Appleは、Liamと環境に対する同社の配慮を説明することによって、端末を店舗持ち込みまたは郵送で返却できる「Apple Renew」プログラムを紹介した。
Appleによると、世界中の同社施設の93%が再生可能エネルギーで稼働しており、米国と中国を含む23カ国ではその割合が100%に達しているという。
同社は、シンガポールにおける屋根に太陽光アレイを設置する取り組みと、中国におけるソーラーファームの建設について概要を示した。
4月1日に同社創業40周年を迎えるAppleは、10億台ものアクティブ端末数を誇る。Liamのような取り組みは、同社の環境面での評価を高め、また、材料が新製品で再利用可能となれば、コストの削減にもつながる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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