アップルは3月22日、カリフォルニア州クパチーノの同社本社でイベントを開催し、従来よりも小型サイズの「9.7インチiPad Pro」を発表した。注文は3月24日から、発売は3月31日となっている。
12.9インチモデル(2732×2048ピクセル、264ppi)のiPad Proに加え、新たに9.7インチ(2048×1536ピクセル、264ppi)が加わった。カラーもiPhoneシリーズと同じローズゴールドが加わり、4色展開となる。容量はWi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデルともに32Gバイト、128Gバイト、256Gバイトがラインアップする。12.9インチモデルのiPad Proには、32GバイトのWi-Fi+Cellularモデルはない。
税別価格は、Wi-Fiモデルの32Gバイトが6万6800円、128Gバイトが8万4800円、256Gバイトが10万2800円。Wi-Fi+Cellularモデルは、32Gバイトが8万2800円、128Gバイトが10万800円、256Gバイトが11万8800円。
サイズは高さ240mm×幅169.5mm×厚さ6.1mmで、重さは437g。これまでのiPad Air 2とまったく同じサイズと重さだ。iPad Air 2のボディに、12.9インチiPad Proよりも高スペックなiSightカメラやディスプレイが備わっている。
9.7インチモデルが強化されているのは、ディスプレイとカメラだ。iPad Air 2に比べて最大25パーセント高い彩度を表現する広色域ディスプレイに加え、4チャンネルの環境光センサを使い、周囲の光に合わせてディスプレイの色と明度を自動的に適応する「True Toneディスプレイ」を搭載する。アップルは、True Toneディスプレイにより、紙を見ているかのようにより自然に読めると説明する。
カメラは、4Kビデオ、240fpsのスローモーションビデオが撮影できる12メガピクセルのiSightカメラを搭載し、撮った一瞬の前後の瞬間の動きとサウンドを記録できる「Live Photos」にも対応する。前面のFaceTime HDカメラには最新のセンサを採用し、ビデオ通話がより美しくなった。FaceTime HDカメラは、True Toneを使ったRetina Flashに対応しており、より美しいセルフィーを撮影できるという。
なお、12.9インチモデルと同様に64ビットのA9Xチップ、M3コプロセッサを搭載するが、第三世代のA7チップ比では両者はやや異なる。9.7インチモデルはCPUが2.4倍/グラフィックスは4.3倍高速化されたのに対し、12.9インチモデルはCPUが2.5倍、グラフィックスは5倍としている。
なお、従来と同様に、オプションとしてApple Pencil(1万1800円)と新たに9.7インチモデル用のSmart Keyboard(1万6800円)が用意されている。
アップル、4インチの「iPhone SE」発表--iPhone 5/5sボディに6sのスペックを搭載CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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