個人的に使えないと思わせる要素は、バッテリ持続時間の短さだ。バッテリを数年に1度交換すれば良い(筆者のアナログ腕時計はそうだ)のと異なり、スマートウォッチは毎日充電が必要だった。致命的ではないが、単に面倒だ。これは、携帯電話を毎晩きちんと充電するタイプではない筆者のライフスタイルとは相いれない。
そして、もちろん価格もある。2015年、最上位モデルのスマートウォッチは、価格が一般的に300ドル以上だ。「ファッショナブルな腕時計」という基準からすれば低価格かもしれない。しかし、ほとんどの人にとって、衝動買いできる範囲を超えている。
しかし、2016年を3カ月程度しか過ぎていないが、事態は好転してきている。「Pebble Time Steel」や新しい「Fitbit Blaze」などのモデルでは、バッテリ持続時間が少なくともいずれも数日程度となっている。また、200ドル程度で入手可能だ。
ただし、これらの製品も完璧ではない。両モデルとも他の部分で妥協が見られる。例えば、デザイン、画面の品質、フィットネストラッキング、そしてアプリなどだ。そして、それはスマートウォッチではよくあることだ。ほとんどが高価な妥協の産物で、日常生活で必須のリソースではない。
筆者は、大金を投じてスマートウォッチを自腹で購入するという心境にはない。しかし、スマートウォッチは価格を考慮した場合、「十分に良い」という領域に入りつつある。また、イノベーションの早さを考えると、今後6、12、または18カ月の間には妥協点もより少なくなるといって良いだろう。
それまでは、アナログの「Swatch」で済ませようと思う。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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