Fitbitは2015年のウェアラブルデバイス市場でシェアを下げたものの、首位を維持した。
市場調査会社IDCは米国時間2月23日に発表した報告書で、人気の高いFitbit製フィットネストラッカーの出荷台数が、2015年に2100万台に達し、2014年の1100万台から急増したことを明らかにした。
IDCは、ウェアラブルデバイス市場の世界的拡大に加え、企業の健康プログラムの導入や多様な製品ラインアップなどの要因に言及し、Fitbitが「ウェアラブルデバイスの紛れもないリーダー」として同デバイス市場の首位に立ったことを明らかにした。Fitbitは、まもなく登場するスマートウォッチ「Fitbit Blaze」やファッションフィットネスバンド「Fitness Also」など、新製品の投入も続けている。
とはいえ、2015年のウェアラブル市場に占めるFitbitのシェアは27%となり、2014年の38%から減少となった。「Apple Watch」の人気や中国を拠点とするXiaomi(シャオミ)製の低価格フィットネストラッカーの需要により、Fitbitがシェアを奪われた形だ。
2015年通年では、Xiaomiがフィットネストラッカー1200万台を出荷して第2位につけ、市場シェアは2014年の4%から15.4%に急増した。値段が高めの製品が市場に集中する中で、Xiaomiは安価なフィットネストラッカーに注力している。同社の「Mi Band」は価格が11ドル、「Mi Band Pulse」は13ドルだ。
一方、Appleは第3位に終わった。IDCによると、2015年の「Apple Watch」の出荷台数は1160万台で、15%の市場シェアを獲得したという。Appleは2015年4月に発売したApple Watchの具体的な出荷台数を公表せず、「その他の製品」というカテゴリにまとめて公表している。ちなみに、同社の第1会計四半期(2015年12月26日締め)におけるその他の製品の売上高は、前期比で62%増だった。
また、2015年通年は、Garminがフィットネストラッカーの出荷台数を330万台とし、ウェアラブル市場で第4位につけた。サムスン製スマートウォッチは310万台で、第5位となり、2015年10月に発売された「Gear S2」がけん引する形となった。
IDCによると、2015年のウェアラブルデバイスの総出荷台数は171%増となり、出荷台数は7810万台と、2014年の2880万台から急増したという。特に第4四半期は好調で、出荷台数は前年同期比127%増となった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」