ソーシャルネットワーク大手のFacebookは米国時間2月24日、「Like」(いいね!)機能を発展させ、合計6種類のアイコンで気持ちを表現できる「Reactions」機能を世界の全ユーザーに提供開始した。これによって、「Like」(いいね!)よりも細かい感情で投稿に反応できるようになる。新しい絵文字はそれぞれ、「Love(超いいね!)」「Haha(うけるね)」「Wow(すごいね)」「Sad(悲しいね)」「Angry(ひどいね)」の感情を表している。
Facebookは、欧州などで数カ月前から新アイコンのテストを実施してきた。親指を立てるしぐさだけでなく、より幅広い絵文字アイコンによって、夕食の写真や政治的な話題、往年のロック歌手がまた1人死去したというニュースなどに対する気持ちを表現できる。
Facebookの製品マネージャーを務めるSammi Krug氏は24日付けのFacebook投稿で、「ユーザーの意見に耳を傾けた結果、『News Feed』の内容に対して自分がどのように感じたかをすばやく簡単に表現するための、より多くの方法が存在するべきであることを知った」と述べた。
既に膨大なユーザー数を誇るFacebookだが、絵文字がさらに多くのユーザーの獲得につながることを期待している。
Facebookの最高経営責任者(CEO)を務めるMark Zuckerberg氏は2015年9月、カリフォルニア州メンロ―パークにある同社本社で開催されたイベントで、Reactionsについて初めて言及していた。Zuckerberg氏は「すべての瞬間が良い瞬間というわけではない」ことを認め、Facebookが、感情を表現するためのさらなる手段を求めるユーザーらの要望に応える機能を導入する予定であると述べていた。
これらの絵文字は、さらなるコミュニケーションを促進するだけではない。ユーザーによる同サイトの利用が増えれば、Facebookは、ユーザーの習慣や意見に関するさらなるデータを収集できるようにもなり、さらにターゲットを絞った広告をより簡単にユーザーに送信するためのデジタルプロファイルを作成できるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果