ピクセラは2月24日、2015年に新規参入を明らかにした、IoT、翻訳、AR/VR事業の新製品を発表した。あわせて開発段階のモデルなども一部公開した。
ピクセラは1982年の創業以来、アプリケーションやハードウェアの開発などを手がけており、マルチOS、マルチデバイス対応の製品を数多く販売してきた。しかし昨今の電機業界における厳しい環境を踏まえ、事業の拡張を模索。ハードウェアからソフトウェア、ドライバアプリまで自社開発できる強みをいかし、IoT、翻訳、AR/VR分野の開発に踏み切った。
ピクセラの執行役員営業本部本部長である太田剛氏は「ピクセラには、実現化が難しいと言われてきた、タブレットでテレビ視聴できる『Station TV』を生み出した技術力、突破力がある。これをいかし今後はクラウドサーバを利用した新たな製品を生み出していきたい。我々が描いていた21世紀の未来は、まだ実現化できていないもっと面白いアイデアがあったはず。あの未来に近づいていきたい」と新規事業に対する思いを話した。
発表会場で展示されたのは、3月以降発売を開始する新製品と、発売時期が未定の参考商品など。発売予定の商品としては、センサと組み合わせることで、鍵の開け閉めやLED電球のオン、オフなどがスマートフォンなどから可能になる「IoT Gateway PIX-GW100Z」や、無線LANアクセスポイントにもなる「SIMロックフリーLTE対応Wi-Fi搭載USBドングル PIX-MT100」、センサIoT機器を開発できる「センサーIoT開発キット」などが明らかにされた。
ピクセラでは、今回の新規事業を自社製品として取り扱うだけではなく、他社などとコラボレーションすることで、新たなサービスを見つけていきたいと考えており、プラットフォームとして提供していく。
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