UPDATE iPhoneにケーブルを差し込んで充電する必要がなくなったら、ユーザーは、そのことを喜んで受け入れるだろう。そして、Appleも同様の考えであるのかもしれない。
Appleは「iPhone」用の新しいワイヤレス充電技術を開発中で、早ければ2017年にも準備が整う可能性があるという。Bloombergが米国時間1月30日、Appleの計画に詳しい匿名情報筋らの話として報じた。
ワイヤレス充電技術は新しいものではない。iPhoneの複数の競合製品にこれが搭載されており、ユーザーはケーブルをつなぐことなく、端末を充電マットに載せて充電できるようになっている。しかしAppleは、さらに離れた場所からiPhoneや「iPad」を充電する方法を検討中だと報じられている。この方法には、距離が遠くなるほど効率が低くなるため、バッテリの充電に時間がかかるという問題がある。
Appleにとっては難題かもしれないが、そのような技術が開発されれば端末所有者は喜ぶだろう。端末の充電に使用するUSBケーブルは、脆弱で扱いにくい。長距離ワイヤレス充電機能が搭載されれば、かばんやポケットから取り出すことなく端末を充電でき、デスクで使用しながら充電を続けられる可能性がある。
Appleはこれまで、大画面スマートフォンや、タップ&ペイの決済に使用される近距離無線通信(NFC)技術など、最新トレンドを競合他社よりも遅れて採用してきた。また、携帯端末へのワイヤレス充電の採用は先送りした方がよいかもしれないことを示す正当な理由もある。1つは、互換性のない複数の規格が存在するために、特定の充電マットが自分の端末に対応するとは限らないという点である。もう1つは、この技術の搭載によって端末の価格が高くなりサイズが大きくなることだ。また、充電マットは便利かもしれないが、デスク上のスペースをとり、複数の場所で充電したい場合はケーブルよりもコストがかかる。Googleの最新端末である「Nexus 5X」と「Nexus 6P」にいたっては、前世代に搭載されていたワイヤレス充電機能が削除されている。
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