ソーシャルネットワーク大手Facebookは米国時間1月7日、同社モバイルメッセージアプリ「Messenger」の月間アクティブユーザー数が2015年末近くに8億人を超えたことを明らかにした。つまり、同アプリは2015年6月以降に、世界中で1億人の新規ユーザーを得たことになる。
Nielsenの集計によると、Messengerは米国で2015年に最も急速に成長したアプリで、ユーザー数は前年比で31%増加したという。
「われわれの成長は非常に著しく、2016年を2015年よりもさらに素晴らしい年にするために何ができるかと考える上で身が引き締まる思いだ」と、カリフォルニア州メンローパークを拠点とする同社でメッセージング製品責任者を務めるStan Chudnovsky氏は述べた。
Facebookは15億5000万人のユーザーが利用し続けてくれるようにと、Messengerを含めて同社サービスを拡大する方法を常に模索している。Messengerに関しては2015年、エンターテインメントアプリを開発するGiphyなどのアプリメーカーとの提携を開始した。その他にも新機能が設計されており、例えば、まだテスト段階にあるコンシェルジュサービス「M」は、MessengerがAppleの「Siri」や「Google Now」のようなデジタルアシスタントと競合することを目的としている。またMessengerは、配車アプリ「Uber」とも提携して人々の移動に一役買っている。
2016年に向けて、Messengerチームは新しいコンセプトに取り組んでいるとChudnovsky氏は述べた。例えば、Messengerでは現在、電話番号を入力しなくても、また、Facebookの「友達」でなくても、ビデオ通話や音声通話が可能である。「必要なのは名前だけで、Messengerは名前や企業名によって相手を検索する機能を備えている」と同氏は述べた。
また同チームは、Messengerのスレッドを介してユーザーがさらに多くの企業とやり取りするための方法を開発している。
「目の前にまだ非常に多くの機会が広がっていると考えている」と、Facebookのメッセージング製品担当バイスプレジデントを務めるDavid Marcus氏は声明で述べた。「これらは、Messengerの初期段階だ」(Marcus氏)
Messengerは、2008年にFacebookに組み込まれた後、携帯端末向けの独立したアプリとして分離された。2014年半ばには、Facebookが同社ユーザーらに同アプリのダウンロードを求め始め、それが同アプリの急速な成長につながった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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